工学院大学

大学初 工学院大学が【Scope3】によるCO2排出量算定を実施 ――「製品をつくる・はこぶ」プロセスからもCO2を減らす。それが【Scope3】

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工学院大学環境エネルギー化学科 環境マネジメント工学研究室(稲葉敦 教授)は、【Scope3】による「CO2排出量」の算定を、他大学にさきがけて実施。この算定方法は、大企業も着手したばかりの最新のプロセスで、従来よりもさらに範囲をひろげ 「購入した物品等に付帯するCO2排出量」 までも算定する方法である。今や世界のCO2削減の流れは、エネルギー起源に加えサプライチェーン全体でのCO2排出量削減へとシフトしており、本学においてもその必要があるとして、今回【Scope3】算定を行った。

《【Scope(スコープ)】とは何か》
 【Scope】は温室効果ガス(CO2・ CH4・NO2 および代替フロン等)排出量の算定方法で3カテゴリーの算定範囲で構成される
 
 ― 【Scope】の3カテゴリー ―  
 Scope1:  事業者自身が排出する直接排出量
 Scope2:  他者供給の電気、熱、蒸気の使用に伴って排出される間接排出量
 Scope3:  原材料の調達、輸送、使用、廃棄等の生産事業者より排出される間接排出量

《工学院大学の算定結果》
 ―【Scope3】カテゴリーのCO2排出量が最大

 本研究室では、現在把握している「会計の支出データと環境負荷に関するデータ」を用い算定を実施。分析の結果、カテゴリー【Scope3】の割合が全体の半分以上を占めた(2012年度分)。
 今後、包括的なCO2排出量の削減に努め、環境に配慮した製品・サービス購入等を促進する必要があるという結論を得ている。環境マネジメント工学研究室では、引き続き研究を進め、次年度以降もその研究結果の発表を予定している。
※本研究は「科学研究費補助金(科研費)」により実施

◆工学院大学【Scope3】算定結果詳細 公開サイト
 http://www.kogakuin.ac.jp/kogakuin/environment/scope3/

▼本件に関する問い合わせ先
 工学部 環境エネルギー化学科 教授 稲葉敦 (環境マネジメント工学研究室) 
 TEL/FAX: 030-3340-2679
 E-mail: a-inaba@sc.kogakuin.ac.jp

▼取材に関する問い合わせ先
 学校法人 工学院大学 総合企画部広報課 担当:佐野・塩谷
 TEL: 03-3340-1498
 FAX: 03-3340-1648
 e-mail: gakuen_koho@sc.kogakuin.ac.jp

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5432 工学院大学の【Scope3】算定結果(2012年度分)