北里大学

北里大学の新学長に小林弘祐氏が就任、抱負を語る

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北里大学では、平成26年7月1日付けで、学長に小林弘祐氏が就任した。同大学は「生命科学を学ぶ総合大学」という特長をさらに強化し、古くから我が国の教育界に定着している「理系」「文系」という枠にとらわれない「生命科学」の道を究め、各学部・大学院の知識と技術を有機的に統合し、国内外の大学や研究機関との連携を推し進めていく。

 北里大学は、岡安 勲前学長の任期満了に伴い、小林弘祐新学長が就任した。任期は2014年7月1日から4年間。

◆小林弘祐(こばやし・ひろすけ)プロフィール
1978年慶應義塾大学医学部卒業、82年同大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。
同大学医学部助手、ドイツ連邦共和国ルール大学医学部生理学研究所助手、米国ハーバード大学客員研究員、マサチューセッツ総合病院客員研究員、北里大学医学部講師、同大学医療衛生学部教授、同大学大学院医療系研究科科長を経て、2014年7月より現職。
日本呼吸器学会代議員、内科系学会社会保険連合副代表。
趣味は散歩とオペラ鑑賞。

◆小林弘祐新学長の抱負
 このたび、北里大学の学長に就任いたしました。
 私は1990年より、本学の一員として学生教育と医療分野の研究に携わり、また、北里大学病院呼吸器内科で診療を行ってまいりました。教育・研究および医療の現場で培った経験やノウハウを存分に発揮し、学長の職責を果たしていきたいと考えております。
 学長就任にあたり、抱負を述べさせていただきます。

 第一に「生命科学を学ぶ総合大学」という本学の特長をさらに強化していくこと。古くから我が国の教育界に定着している「理系」「文系」という枠にとらわれない「生命科学」の道を究め、各学部・大学院の知識と技術を有機的に統合し、国内外の大学や研究機関との連携を推し進め、視野を広げていきたいと思います。

 次に、教員の視点だけではなく学生のニーズにも配慮したカリキュラムを構築していき、一部のカリキュラムの作成には学生にも主体的に参加してもらうことで、技能やノウハウの習得だけでなく社会で活躍できる人間力の向上を図ります。絶えず進化している社会や科学技術の流れに負けないためには「人に教えられる」のではなく、「自分で学び、自分で身につける」姿勢がこれからますます必要になると思います。

 また、本学には国家試験や資格取得に関係する学部・学科・専攻が多数あり、「100%合格」という目標を教員と学生が共有し、それに向かっていく所存です。実際に「100%合格」を達成している学部・学科・専攻が所有するノウハウを、全学部で共有する体制の構築を進めてまいります。

 我が国が継続的に発展していくためには、知的財産を最大限に活かすことも重要です。教員・研究者だけではなく、学生に対しても、早い時期から知的財産に関する興味と知識を深め、意識を高める指導を行っていきます。そこで身につけたものは、必ずや世の中の役に立つものと考えます。

 学祖・北里柴三郎は、「師の後を追わず、師の求むる道を歩むべし」と言っています。常に未来を見つめて、本学のさらなる発展に力を尽くしたいと思います。

 今後とも関係の皆様のご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

5633 小林弘祐新学長