立命館大学

立命館大学が私立大学で唯一の採択 文部科学省「平成26年度大学の世界展開力強化事業」~インドとの学生交流を拡大~

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文部科学省「平成26年度大学の世界展開力事業」に、立命館大学が申請した「産学国際協働PBLによる南アジアの異文化・多様性社会の中で活躍できる高度理工系人材の育成」構想が採択された。事業には全国の国公私立大学から31件の申請があり、9件が採択され、私立大学では本学が唯一の採択となる。

 文部科学省「平成26年度大学の世界展開力事業」に、立命館大学が申請した「産学国際協働PBLによる南アジアの異文化・多様性社会の中で活躍できる高度理工系人材の育成」構想が採択された。事業には全国の国公私立大学から31件の申請があり、9件が採択され、私立大学では本学が唯一の採択となる。

<採択校一覧>
北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学(2件)、新潟大学、長岡技術科学大学、北陸先端科学技術大学院大学、立命館大学

 立命館大学では、先日採択された文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」において、理工系人材の国際化を事業の一つの柱とし、10年後までには国際社会で活躍できる8,000名の理工系人材の育成を目標に掲げた。この度採択された事業は、その一翼を担う取り組みである。

 インドは昨今の急速な経済成長により第一次産業からITを核とした第三次産業に移行したために、産業化や都市化の基盤となる第二次産業が十分に育っておらず、「ものづくり」に長けた人材の育成が喫緊の課題となっている。

 本事業では、本学の理工系3学部・研究科とインドの理工系トップクラス3大学(インド工科大学ハイデラバード校、ニッテ大学、シンビオシス国際大学)との連携を軸に、理工系の学生・大学院生の交流を促進し、学生相互の刺激や啓発を通じて、企業や政府の国際戦略を立案できるようなリーダー・マインドを持った高度理工系人材の育成を目指すものである。

 具体的には、相互に学生の成長段階に応じた短期(10日~5週間程度)から中長期(1年程度)の受入・派遣プログラムを開発・提供する。プログラムの中で参加学生は、両国の社会や現地企業が抱える課題に対して技術的な側面から解決案を提案するProblem/Project Based Learning(PBL)型の授業を産学協働で行うほか、企業でのインターンシップなどに取り組む。

 これらの多様な交流プログラムの開発により、年間数名程度の受入であったインドからの留学生を、5年間で延べ100名受け入れる。また、5年間で延べ195名の本学学生を連携大学へ派遣する。実践的な学習を通じて、日本とインドの政府・産業界を繋ぎ、両国の発展に寄与する高度理工系人材を養成する。

■「産学国際協働PBLによる南アジアの異文化・多様性社会の中で活躍できる高度理工系人材の育成」構想について
【助成期間】 平成26年度~30年度(5年間)
【構想責任者】 笠原 健一(立命館大学理工学部長)
【取組学部/研究科】 理工学部・理工学研究科、情報理工学部・情報理工学研究科、生命科学部・生命科学研究科
【海外の連携大学】 インド工科大学ハイデラバード校(インド)、ニッテ大学(インド)、シンビオシス国際大学(インド)

6017 「産学国際協働PBLによる南アジアの異文化・多様性社会の中で活躍できる高度理工系人材の育成」構想の概念図

6016 2014年2月にインド工科大学ハイデラバード校で開催したサイエンスフォーラムの様子