立正大学

立正大学が5年連続でALS(筋萎縮性側索硬化症)患者を招き講演会を開催 ――患者の立場からの「尊厳死」について聞く

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11月29日(土)、進行性難病ALS※(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦氏(株式会社アース副社長)を招き、講演会「命ある限り道は拓かれる―君にはあるか 自由への道を行く勇気」を開催、「生死に関する自己決定」について語る。講演は、舩後氏自身がわずかに動く口の中の筋肉を駆使して操るパソコンの音声で行なう。参加費無料、事前申し込み不要。

 立正大学は平成20年から毎年、舩後靖彦氏(昭和32年生)を招き、在学生だけでなく一般市民を対象に講演会を行なっている。今年度は、生死に関する自己決定について、特に患者自身の自己決定のもとに尊厳死を選択する事が多いALSをかかえる立場から「自由意志」に関する講演とした。

 舩後氏自身も、ALS告知直後は「尊厳死」を決意したが、その後主治医今井尚志医師からピアサポートという生き方を示され、家族の説得もあり呼吸器を装着して「生きる」ことを決断。現在、全身麻痺であるにもかかわらず、福祉系企業株式会社アースの副社長として、サービス付き高齢者住宅さぼてん※※の名誉施設長を務める傍ら、自作詩の発表コンサートや大学などでの講演、メールによる難病者へのサポート、音楽活動、生命倫理やものづくりに関する学生への教育活動を展開している。

 当日は、舩後氏自身が操るパソコンの音声での講演のほか、同氏が作詞した介護者のための曲を吉崎さとし氏が披露する。

 なお、この講演会は、科学研究費(研究課題番号:25370031)「現代における自由意志の問題―理論と実践の統一を目指して(研究代表者:立正大学教授 村田純一)」の研究の一環として行っている。

※ALS:Amyotrophic Lateral Sclerosis(筋萎縮性側索硬化症)通称ALS。
   筋肉が急激に萎縮する神経系の疾患。有効な治療法は見つかっていない。
   アイスバケツチャレンジやドラマ「僕がいた時間」などで話題になっている難病。
※※ 高齢者住宅経営連絡協議会主催「リビング・オブ・ザ・イヤー2014」優秀賞受賞

 講演者: 株式会社 アース副社長 ALS 協会 千葉支部会員(患者)舩後靖彦
 題 目: 「命ある限り道は拓かれる―君にはあるか!自由への道を行く勇気
       ~人は僕に追い付けない~」
 日 時: 11 月29 日(土)12:30 ~ 14:30
 場 所: 立正大学品川キャンパス 11号館 1151教室
 主 催: 立正大学「現代における自由意志の問題」研究会
 共 催: 立正大学文学部哲学科
 参加費: 無料
 事前予約: 不要
 問い合わせ: itpsl@ris.ac.jp 担当教員 文学部哲学科教授 田坂さつき
※駐車場はありません。車椅子等の方は下記までご相談ください。

■立正大学(りっしょうだいがく)
 ・学長:山崎和海(やまざき かずみ)
 ・2012年、開校140年。8学部15学科、7研究科、9研究機関の総合大学。
 ・品川キャンパス:東京都品川区大崎4-2-16
   仏教学部/文学部/経済学部/経営学部/心理学部/法学部
   文学研究科/経済研究科/経営研究科/心理学研究科
 ・熊谷キャンパス:埼玉県熊谷市万吉1700
   法学部/社会福祉学部/地球環境科学部
   法学研究科/社会福祉学研究科/地球環境科学研究科
 ・2012年4月、社会福祉学部人間福祉学科は『子ども教育福祉学科』へ学科名を変更。
 ・同年4月、大学院心理学研究科に『対人・社会心理学専攻』設置。
 ・立正の精神に学ぶことを建学の理念とする立正大学の建学の精神は、
  下記の三つの誓いに現される。
  1.真実を求め至誠を捧げよう
  2.正義を尊び邪悪を除こう
  3.和平を願い人類に尽そう

▼本件に関する問い合わせ先
 立正大学 学長室政策広報課
 東京都品川区大崎4-2-16
 TEL: 03-3492-5250
 FAX: 03-5487-3340
 E-mail: ppi@ris.ac.jp
 URL: http://www.ris.ac.jp/