関西外国語大学

欧米などからの留学生が日本企業で約1カ月の就業体験――関西外国語大学の「グローバル・インターンシップ・プログラム」が今年6月スタート

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海外からの留学生の要望に応え、関西外国語大学(大阪府枚方市)は今年6月から、留学生が関西の大手企業や自治体(教育現場)で就業体験できる「グローバル・インターンシップ・プログラム(GIP)」をスタートさせる。就業期間は受け入れ先によって異なるが、おおむね1カ月前後。これまでに7社・1自治体の賛同が得られており、今年は計15人前後が参加できる見通し。

 米国では、企業でのインターンシップが大学生の就職活動で重要な役割を果たしている。関西外大では欧米を中心に、各国から約700人の留学生を迎え入れており、彼らから寄せられる「企業文化を学ぶ上でも、日本でインターンシップを経験したい」という要望が年々増える傾向にあった。

 GIPは外国人留学生が対象で、留学生別科修了後の6月に企業や教育現場で実務を経験する。現在、金融、メーカー、電鉄の7社と1自治体(小・中・高校)の協力が得られ、2015年から実施する。参加予定者は計15人程度。

 留学生別科の2014-15年春学期は今年2月2日に始まったが、事前調査によると、受講している留学生のうち、参加希望者は50人前後と見込まれる。3月には参加留学生の募集・選考を終え、4~5月を準備期間とする。

 留学生別科で学ぶ学生の日本語能力は、初歩から流ちょうに敬語を扱えるレベルまでさまざま。受け入れ側も、日本語での対応が中心だが、英語で対応する企業もある。このため、参加学生の選考にあたっては、日本語力や受け入れ企業との適切なマッチングが重要な要素となる。

 関西外大は今年1月末現在で、世界51カ国・地域の344大学と単位互換協定を締結。2013-14年の実績によると、これらの大学への留学参加学生数は長期、短期合わせて約1600人、受け入れ留学生は約700人に達している。

 関西外大では昨年11月、関心を持つ企業を招き、プログラムの説明会を開いた。留学生5人が、企業の担当者らにインターンシップへの期待をアピール。企業側からの質問も多かった。

 なお、海外留学をする関西外大の学生を対象に、既に中国の日航(JAL)大連支店やアメリカのグランドティトン国立公園でのインターンシップを実施しているが、2015年度からは、ウォルト・ディズニー・ワールドでのインターンシップを組み込んだ米国への留学プログラムをスタートさせる。これにより、関西外大では日本人学生の海外インターンシップと受け入れ留学生の日本でのインターンシップが足並みをそろえて始まる。

▼本件に関する問い合わせ先
 関西外国語大学
 広報室
 〒573-1001 大阪府枚方市中宮東之町16-1
 TEL: 072-805-2801(代表)
 FAX: 072-805-2868(直通)
 E-mail: press@kansaigaidai.ac.jp

6603 11月の説明会で企業の担当者にプレゼンする外国人留学生