東京工芸大学

東京工芸大学卒業生 写真家 吉田志穂さん 第46回「木村伊兵衛写真賞」を受賞

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東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:東京都中野区、以下同大)芸術学部写真学科卒業生で写真家の吉田志穂さんが、このたび第46回(2020、2021年度)「木村伊兵衛写真賞」を受賞した。同大卒業生の受賞は、第35回(2009年度)受賞者の高木こずえさんに引き続き、4人目となる。吉田さんの受賞作品については、ニコンプラザ東京・大阪THE GALLERYでそれぞれ(東京)4月19日~4月30日まで、(大阪)5月19日~6月1日まで展示が予定されている。

 今年度の「木村伊兵衛写真賞」は、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い延期となった昨年度分の作品と合わせて選考が行われ、二次選考の結果、同大芸術学部写真学科2014年度卒業生の吉田志穂さんが「木村伊兵衛写真賞」の受賞者として選出された。 
 このたびの受賞は、2021年11月に出版された写真集『測量|山』や各展覧会が評価されたもの。この写真集で吉田さんは、インターネット上で特定の場所の画像を見つけた後、実際にその場所へ赴き、事前に得た情報と現地を比較するように撮影し、暗室作業などの加工を重ねることで、ネットとリアルをつなげ独特のイメージにまとめ上げている。

 吉田さんは受賞について「このたび第46回『木村伊兵衛写真賞』を受賞することができ大変光栄です。審査対象の2020年、2021年はとても不安定な状況の中で作品展示をすることが難しいこともありました。そんな状況の中で展示会開催にご尽力頂いた関係者の皆さま、写真集制作に携わって頂いた皆さまのお力添えがあったからこそ、このような結果が得ることが出来ました。審査員の選評の中で触れて頂いた、誰もが写真を撮影しイメージが過剰に供給される時代の中で何を撮るべきなのか、写真でどう答えが示せるのかという問題意識を常に忘れず今後も作品制作に励んで行きたいと思います」と話す。

 2023年に創立100周年を迎える東京工芸大学は、前身である小西寫眞専門学校の時代から、日本の写真教育の先駆的な存在として、多くの人材を世に送り出してきた。写真には、カメラやレンズといった工学的な要素と、テーマや表現というような芸術的な要素があり、同大では、テクノロジーとアートの両方の要素に重きを置いた教育を創立当初から行っている。「木村伊兵衛写真賞」では、第32回(2006年度)受賞者の本城直季さん、第33回(2007年度)受賞者の岡田敦さん、第35回(2009年度)受賞者の高木こずえさんに引き続き、同大出身者4人目の受賞となる。

 同大は、今後も最先端のテクノロジーとアートの融合を教育の軸として、世界をリードする多彩な人材を輩出し続けるよう一層努力していく。

■東京工芸大学
 東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、当初から「テクノロジーとアートを融合した無限大の可能性」を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎える。 
【同大公式WebサイトURL】 https://www.t-kougei.ac.jp/ 
【同大創立100周年特設サイトURL】 https://100th.t-kougei.ac.jp/ 
【学部学科構成】
・工学部
 工学科
 総合工学系:機械コース、電気電子コース、情報コース、化学・材料コース
 建築学系:建築コース
・芸術学部
 写真学科、映像学科、デザイン学科、インタラクティブメディア学科、アニメーション学科、ゲーム学科、マンガ学科

■「木村伊兵衛写真賞」とは
 木村伊兵衛写真賞は、故木村伊兵衛氏の業績を記念して1975年に創設され、2008年4月に出版部門が朝日新聞出版として独立した後は、両社の共催となった。各年にすぐれた作品を発表した新人写真家を対象に表彰している。受賞者は、写真関係者からアンケートによって推薦された候補者の中から、選考会によって決定される。
【朝日新聞出版URL】 https://publications.asahi.com/

■吉田志穂(よしだ しほ)
 1992年千葉県生まれ。2014年度東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京都を拠点に活動。主な展覧会に、「日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館、東京、2021)「とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2021)など。

■受賞作品
・写真集『測量|山』(2021年11月、T&M Projects)
・写真展「測量|山」/「砂の下の鯨」2021年11月12日~11月28日(NADiff Gallery)写真展・「余白の計画」「TOTAS-Emerging2020」 2020年5月16日~6月21日(トーキョーアーツアンドスペース本郷)
・グループ展「あざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの」2021年1月23日~2月14日(横浜市民ギャラリーあざみ野)
・グループ展「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家vol.18」2021年11月6日~2022年1月23日(東京都写真美術館)

▼本件に関する問い合わせ先

学校法人東京工芸大学 総務・企画課 広報担当

TEL

: 03-5371-2741

E-mail

university.pr@office.t-kougei.ac.jp

02-scaled.jpg 写真展「砂の下の鯨」より  ©Shiho Yoshida, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

unnamed.jpg 東京工芸大学創立100周年ロゴ

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