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高知大学初の国際研究所を開設します!設立20周年を迎える海洋コア総合研究センターを「海洋コア国際研究所」に改組拡充

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 本学が標榜する「地域から世界へ、世界から地域へ」を具現化する研究施設として、令和5年度から海洋コア総合研究センターを「海洋コア国際研究所/Marine Core Research Institute (MaCRI)」へ改組・拡充します。


〇海洋コア総合研究センターのあゆみ
 平成15年度(2003年度)に本学初の全国共同利用施設として設立された海洋コア総合研究センターは、平成22年度(2010年度)に文部科学省の共同利用・共同研究拠点「地球掘削科学共同利用・共同研究拠点」として活動を開始し、令和4年度(2022年度)からは「地球掘削科学国際研究拠点」として国内外の掘削科学を牽引する中核的拠点となって活動を継続、年間100件を超える多くの共同利用・共同研究を展開しています。本学と国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)との包括連携協定の下、物部キャンパスの研究施設に「高知コアセンター」という愛称を付し、特に国際深海科学掘削計画(IODP)及び国際陸上科学掘削計画(ICDP)に関わる地球掘削科学に関連した研究・教育等を推進しています。

〇組織改編の方向性
 海洋コア国際研究所(MaCRI)では、共同利用体制の国際化・人材育成機能の強化・学術コミュニティとの連携強化を図るとともに、高知大学と海洋研究開発機構との包括連携協定を活用した研究力強化を通じて国際研究拠点としての機能を強化し、科学海洋掘削を軸とした国際プロジェクト研究の推進機能も整備することで本学における研究活動の国際化を先導します。

〇組織改編と新プログラムの概要
1. 人員拡充による国際研究力の強化
海洋コア国際研究所では、これまで7名だった専任教員を10名へ拡充します。新たに研究コーディネーターや外国人教員、先端分析装置群の活用を推進する教員等を拡充することで、体制強化を図る計画です。また、理工学部・農林海洋科学部・医学部から兼務教員を迎え、さらに海洋研究開発機構高知コア研究所から新たに8名の客員教員を招聘することで、国際研究力を強化します。

2.地球掘削科学研究ユニットの新設による国際共同研究の新展開
我が国が科学海洋掘削によって取り組む科学テーマ「気候環境変動」「地震津波」「地球生命科学」に関する重点連携コアプロジェクトと、本学が重点を置く資源・地域協働に関する研究を、関連コミュニティ及び全学と連携して推進します。

3.国際共同研究推進ユニットの新設による国際共同研究の支援体制の強化
国際深海科学掘削計画(IODP)及び(2024年以降に始まる)後継プログラムによる掘削科学航海で採取されたコア試料のみならず、海洋コア国際研究所で冷蔵保管しているコア試料を活用して新たなサイエンスを創出するための「リポジトリコア再解析プログラム(ReCoRD: Repository Core Re-Discovery Program)」を始動するとともに、事前調査航海や陸上調査などによる各科学テーマに迫る国際プロジェクトのマネージメント、先端分析装置群を活用したコア試料解析に関する分析支援、高知大学学術コアリポジトリによるデータ公開支援等を、関連学術コミュニティ及び全学と連携して実行する体制を整備します。

4.リポジトリコア再解析プログラム(ReCoRD)の開始
 本学と海洋研究開発機構の協働の下、日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)との連携により新たに制度化した「リポジトリコア再解析プログラム(ReCoRD)」を令和5年度(2023年度)から開始します。ReCoRDでは、海洋コア国際研究所で冷蔵保管しているインド洋と西太平洋の海底から掘削された総延長150kmを超える掘削コア等を対象として、コミュニティから提案される気候変動、自然災害、生物進化など地球システム変動に関する多様なプロジェクトを年に数件受け入れて、保管コアの再解析によるデジタルアーカイブ化、国内外研究者によるコアのサンプリング作業、個別試料の精密分析などを集中して実施します。ReCoRDを若手人材育成などと連動して実施することによって、国際科学コミュニティと連携する新たなオープンサイエンスプラットフォームとなることが期待されます。

▼本件に関する問い合わせ先

高知大学 海洋コア総合研究センター

事務担当:海洋コア室 廣瀬

TEL

: 088-864-6712

E-mail

kk21@kochi-u.ac.jp

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