テンプル大学ジャパンキャンパス

米国商務副長官、内閣広報官、TUJにて講演、学生にとって貴重な学びの機会に

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テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区/学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は、2023年9月26日・27日の両日、内閣広報官および米国商務副長官を招き、TUJの在学生・卒業生、教職員ら大学関係者を対象とした講演を開催しました。両日とも、参加者にとって、地域の安全保障や世界貿易、サイバーセキュリティ、日米外交関係など、重要な事項についての見識を深める貴重な機会となりました。

■四方敬之(しかた・のりゆき)内閣広報官による講演(9月26日)
四方内閣広報官は、満席の参加者を前に講演を行い、対米関係やインド太平洋地域への関与についての岸田政権の政策、日本の安全保障やグローバルヘルス(国際保健)問題、経済成長、イノベーション、テクノロジーへのアプローチなどについて見解を述べました。また、日米同盟の重要性および東アジア・インド太平洋地域の安定の重要性を説明し、今年5月に行われたG7広島サミットにおける進展についても触れました。

四方氏の講演は、将来、外交・国際問題に関する仕事を志す学生たちにとって刺激となりました。氏は、国家公務員となるまでの自身の道のりを振り返り、国際的な経験を積むことの大切さを強調しました。さらに、TUJの学生に対し学業と課外活動の両方に積極的に参加するよう促しました。氏は高校時代、交換留学生として米国に滞在した経験を持ちます。渡米当初は言葉の壁に苦しみましたが、バスケットボール部のマネージャーを務めたり数学や生物のクラブに参加したりすることで、英語を上達させ、同級生たちとの友情を深めていく方法を見つけたそうです。そして、留学中に現地の米国人はもちろん、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ諸国からの留学生と交流するうち、「将来は外交官を目指そうと考えるようになった」と言います。

講演の後半に四方氏は、約70カ国から学生が集まるTUJの多様性には大きな価値があるとして、そのような環境で経験を積むことの大切さを強調し、最後は次の言葉で締めくくりました。 「皆さんは日本に住みながら米国の教育を受けています。そんな皆さんが将来のリーダーとしてさまざまな分野で積極的に活動できる機会は、ますます増えていると私は考えます。ですから、自身の将来のためにこの多文化教育の環境を十分に活用してください」

■ドン・グレイブス米国商務省副長官による講演(9月27日)
翌27日には、訪日中の米商務省副長官が来校しました。商務省ナンバー2の高官であるグレイブス氏は、日本・韓国におけるサイバーセキュリティ・ビジネス開発ミッションのため米国企業15社を率いてアジア歴訪中でした。副長官は政策についてスピーチし、サイバーセキュリティの重要性と、それが世界の繁栄と安全保障に与える影響について述べました。さらに、日米貿易関係や商務省の優先事項について、また8月にキャンプ・デービッドで行われた日米韓首脳会談後の新たな三国間協力態勢についても貴重な知見を共有しました。

グレイブス氏のスピーチ全文はこちらのリンクからご覧ください(英語)。
https://www.commerce.gov/news/speeches/2023/09/remarks-deputy-secretary-commerce-don-graves-temple-university-japan

続いてグレイブス氏は自身の大学時代を振り返り、「昨今は専門化が当たり前になりつつあるが、自分は敢えていろいろなセクターに身を置くことを大切にしてきた」と語りました。実際、「何でも屋(jack-of-all-trades)」には強みもあります。大学時代にキャリアの目標を定めていなかったという氏は、「学び続けたいという意志ははっきりしていた。ひとつのことばかりでは退屈してしまうので、さまざまな問題に関与したかった」と言います。

また、氏は大学時代に人間関係を築き、友人たちと議論を交わすことで、よりバランスのとれた人間になることができたと語り、学生、教職員、外交官やメディア関係者を含む聴衆に次のように助言しました。「自分の情熱を追求すること。そして、その情熱を日々の生活に織り込む方法を見つけることです。そうすれば、目の前のやるべきことに精力的に取り組むことができるし、より良いリーダー、より良いイノベーター、周囲にとってより良い友人となるためにバランスの取れたアプローチが可能になるでしょう」

■国際的な対話・言論の場としてのTUJ
TUJは国際的な対話・言論の場としての役割も担っています。TUJの現代アジア研究所(ICAS)が世界的に著名なスピーカーを招いたプログラムを実施しているほか、定期的に政府や大使館からゲストを招いて講演やレクチャーを開催しており、学生がこうした高官の話を生で聞くことのできる貴重な機会を提供しています。

近年の主な講演者としては、ラーム・エマニュエル駐日米国大使(2023年2月)、サンジャイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使(2022年11月)、アルギマンタス・ミセヴィシウス駐日リトアニア公使参事官(2022年3月)、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使(2022年2月)が挙げられます。また、2022年5月の卒業式では、基調講演者として河野太郎衆議院議員(現デジタル大臣)をお迎えしました。

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●テンプル大学ジャパンキャンパス サイト内記事:
米国商務副長官、内閣広報官、TUJにて講演、学生にとって貴重な学びの機会に
(日本語)
https://jp-news.tuj.ac.jp/2023/10/12/diplomacy-week/
(英語)
https://en-news.tuj.ac.jp/2023/10/02/diplomacy-week/

●最近の出来事・ニュース:
・テンプル大学がUS ニューズ&ワールド・レポートの大学ランキングで全米89位、トップ100内に入る
https://jp-news.tuj.ac.jp/2023/10/04/top-100-us-news-world-report-national-university-rankings/

テンプル大学ジャパンキャンパスの学部生、初の2,100名を突破。出身国は約70ヵ国
https://jp-news.tuj.ac.jp/2023/10/03/new-record-with-over-2100-undergraduates/
ジョアン・エップス テンプル大学13代総長 逝去のお知らせ
https://jp-news.tuj.ac.jp/2023/09/29/joanne-epps-13th-president-of-temple-university-passes-away/


▼本件に関する問い合わせ先

広報・マーケティングサポート部

住所

: 東京都世田谷区太子堂1-14-29

TEL

: 03-5441-9801

E-mail

tujpr@tuj.temple.edu

231002 US Diplomay Picture Revised.jpg

230928 Shikata and Matt image (4).png 会場からの質疑に応じる四方敬之・内閣広報官(左)とTUJのウィルソン学長(右)写真撮影: Antony Smith (TUJ 在学生)

230927 Government Official Graves IMG_9165.jpg ドン・グレイブス米国商務省副長官と講演後に記念撮影。写真撮影: William Galopin