日本女子大学

第17回「平塚らいてう賞」受賞者を決定 -- 計14件の応募より3件(顕彰1件、奨励1件、特別1件)を選出 --

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学校法人日本女子大学(東京都文京区、理事長:今市涼子)は、本日11月1日(水)、研究者・学生の顕彰・奨励を目的とした第17回「平塚らいてう賞」の受賞者を決定いたしました。本年は、顕彰7件と奨励7件の応募があり、厳正な審査の結果、顕彰1件、奨励1件、特別1件を選出いたしました。

■受賞者 

[顕彰]
三浦まり 氏(上智大学法学部教授)
研究テーマ:「女性の政治参画に関する包括的研究:『男性政治』を打ち破る」

[奨励] 
山中仁吉 氏(北海道大学大学院法学研究科法学政治学専攻博士課程)
研究テーマ:「平塚らいてうの秩序構想―大正・昭和期を中心に―」

[特別] 
海老原志穂 氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー)
研究テーマ:「チベット女性詩の翻訳・紹介とその発展に関する文学史的研究」

■篠原聡子選考委員長による総評
 平塚らいてうは、日本の思想家、批評家・評論家、作家、フェミニスト、女性解放運動家であった。実に多才で、多面的な視野を持っている人である。らいてうは成人してから二つの世界大戦を経験し、 第二次世界大戦後は主に反戦・平和運動に参加した。その足跡をたどれば、激動の時代に生きながら、常に社会を直視して、自分がなすべきことをひるまずになした人であった、と思う。今の時代にらいてうが生きていたなら、どんな行動をとっただろうか。
 今回の平塚らいてう賞は、らいてうの多面的な活動のそれぞれの延長にあるような3名の方々の研究、活動に対して与えられることになった。この賞を通して、この3名の皆さまの研究、活動がより多くの方々の知るところとなり、混沌とした現在の社会に対する一筋の光になることを願っている。

■贈賞式
2023年12月9日(土)12:30から、日本女子大学目白キャンパス新泉山館にて行います。
(※詳細はPDF「第17回平塚らいてう賞贈賞式のご案内」をご参照ください)

■選考委員(五十音順)
池上清子  〔公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン理事長〕
差波亜紀子 〔日本女子大学文学部史学科教授〕
篠原聡子  〔日本女子大学学長〕
高野晴代  〔一般社団法人日本女子大学教育文化振興桜楓会理事長、日本女子大学名誉教授〕
永井暁子  〔日本女子大学現代女性キャリア研究所所長〕

その他、詳細につきましては「平塚らいてう賞」ホームページをご覧ください。
https://www.jwu.ac.jp/st/grp/raiteu/

■平塚らいてうについて
 平塚らいてうは、1906(明治39)年に日本女子大学校(現在の日本女子大学)を卒業し、卒業後に発刊した『青鞜』は、日本初の女性だけの手による女性のための文芸雑誌で、女性解放運動の原点となりました。創刊時の「元始、女性は実に太陽であった。」の書き出しは女性解放運動の宣言として知られています。思想家として平和を愛し、女性解放に一生を捧げた女性です。2021年に没後50年を迎えました。

【日本女子大学について】
 日本女子大学は、日本初の組織的な女子高等教育機関として創立し、2021年に120周年を迎えました。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学です。幼稚園から大学院までの一貫教育、さらに卒業生以外にも門戸を開くリカレント教育など、誰もが生涯を通じて学び、成長し続ける社会を創るための機会を提供しています。多様で非連続に変化する社会において、新しい明日を共に創る人材を育てています。詳しくは、 https://www.jwu.ac.jp をご覧ください。

▼本件に関する問い合わせ先

学校法人 日本女子大学 法人企画部 広報課

住所

: 〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1

TEL

: 03-5981-3163

E-mail

n-pr@atlas.jwu.ac.jp

top_01.png 平塚らいてう(大月書店提供)