- ★Google+
- ★Hatena::Bookmark
日本大学理工学部(所在地:千葉県船橋市)航空宇宙工学科 奥山圭一教授の研究室で開発された地球低軌道環境観測衛星「てんこう2」が、新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)に搭載され、H3ロケット7号機にて2025年10月21日10時58分頃(日本標準時)に種子島宇宙センター大型ロケット発射場(鹿児島県南種子町)から打ち上げ予定です。
「てんこう2」は「HTV-X」の超小型衛星放出システムH-SSODを用いて、宇宙空間へ放出され、様々なミッションを行う予定です。
今回のこのミッションは、国際宇宙ステーション ISS よりも高い高度から衛星を放出することで、超小型衛星の運用期間の延長や実用的な利用ミッションへの適用を可能にするものであり、「てんこう2」は高度500kmの地球低軌道に投入される予定です。
今回のこのミッションは、国際宇宙ステーション ISS よりも高い高度から衛星を放出することで、超小型衛星の運用期間の延長や実用的な利用ミッションへの適用を可能にするものであり、「てんこう2」は高度500kmの地球低軌道に投入される予定です。
Ten-Koh 2 Concept of operations
■主なミッション目的
■主なミッション目的
1.先端宇宙材料の宇宙環境劣化の観測
炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CF/PEEK)などの先端宇宙材料を搭載し、ひずみセンサーや短波長紫外線センサー、温度センサー等を用いて、低軌道宇宙環境による劣化を観測します。
このデータは、将来の宇宙構造材や再突入機の耐久設計に役立ちます。
2.高エネルギー荷電粒子検出器によるジオスペース観測
ブルガリア宇宙研究所の開発による荷電粒子計測器「Liulin」を搭載し、地球低軌道における銀河や太陽由来の宇宙放射線・荷電粒子の種類や大きさを観測します。
得られたデータは、宇宙飛行士の被曝評価や電子機器の耐放射線設計など、宇宙環境理解に寄与します。
3.『宇宙工学×エンタメ』(N.U Cosmic Campus)
本衛星は、芸術学部と連携し宇宙エンターテインメントを企画しています。
衛星の各種情報や付属高校吹奏楽部が演奏した「We are the World」の音声データなど大容量データ送信を、芸術学部の学生が制作したバーチャルクルー「キャプテンヒカル」がサポートし、お伝えします。
この試みは、科学・芸術・教育を融合した「総合知」に基づく宇宙開発として、多くの人に宇宙を身近に感じてもらうことを目指しています。
4.台湾・成功大学カメラペイロードの動作確認
成功大学(National Cheng Kung University)が開発したカメラを搭載し、地球表面を撮影します。
撮影画像は複数の露光・撮影条件を用いて取得し、軌道上での動作性能と画像通信技術の検証を行います。
本ミッションは国際連携による技術実証として位置づけられています。
5.アマチュア無線技術の活用による通信実証
JAMSAT(日本アマチュア衛星連盟)と連携し、
①リニアトランスポンダの長時間連続運用
②マイクロ波帯を用いた新方式ビーコン通信
③38.4kbps高速データ転送実証(4FSK方式)
を実施します。これにより、世界のアマチュア無線家が観測や通信試験に参加できる環境を整え、「オープンサイエンス」としての衛星運用モデルを示します。
炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CF/PEEK)などの先端宇宙材料を搭載し、ひずみセンサーや短波長紫外線センサー、温度センサー等を用いて、低軌道宇宙環境による劣化を観測します。
このデータは、将来の宇宙構造材や再突入機の耐久設計に役立ちます。
2.高エネルギー荷電粒子検出器によるジオスペース観測
ブルガリア宇宙研究所の開発による荷電粒子計測器「Liulin」を搭載し、地球低軌道における銀河や太陽由来の宇宙放射線・荷電粒子の種類や大きさを観測します。
得られたデータは、宇宙飛行士の被曝評価や電子機器の耐放射線設計など、宇宙環境理解に寄与します。
3.『宇宙工学×エンタメ』(N.U Cosmic Campus)
本衛星は、芸術学部と連携し宇宙エンターテインメントを企画しています。
衛星の各種情報や付属高校吹奏楽部が演奏した「We are the World」の音声データなど大容量データ送信を、芸術学部の学生が制作したバーチャルクルー「キャプテンヒカル」がサポートし、お伝えします。
この試みは、科学・芸術・教育を融合した「総合知」に基づく宇宙開発として、多くの人に宇宙を身近に感じてもらうことを目指しています。
4.台湾・成功大学カメラペイロードの動作確認
成功大学(National Cheng Kung University)が開発したカメラを搭載し、地球表面を撮影します。
撮影画像は複数の露光・撮影条件を用いて取得し、軌道上での動作性能と画像通信技術の検証を行います。
本ミッションは国際連携による技術実証として位置づけられています。
5.アマチュア無線技術の活用による通信実証
JAMSAT(日本アマチュア衛星連盟)と連携し、
①リニアトランスポンダの長時間連続運用
②マイクロ波帯を用いた新方式ビーコン通信
③38.4kbps高速データ転送実証(4FSK方式)
を実施します。これにより、世界のアマチュア無線家が観測や通信試験に参加できる環境を整え、「オープンサイエンス」としての衛星運用モデルを示します。
■衛星仕様
30×20×10(cm)の6U衛星になっています。周囲には動作電力の供給のための太陽電池セルを搭載します。
本衛星には構造部、熱制御部、衛星制御部、電源部、通信制御部、姿勢制御部およびミッション部から構成されています。
質量は7.2㎏です。
質量は7.2㎏です。
■関連リンク
・理工学部 航空宇宙工学科 奥山研究室
https://aero.cst.nihon-u.ac.jp/okuyama/
・H3ロケット7号機による新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の打上げについて
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)8月22日プレスリリース
https://www.jaxa.jp/press/2025/08/20250822-1_j.html
・N.U Cosmic Campus
https://nu-cosmiccampus.blue/
・理工学部 航空宇宙工学科 奥山研究室
https://aero.cst.nihon-u.ac.jp/okuyama/
・H3ロケット7号機による新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の打上げについて
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)8月22日プレスリリース
https://www.jaxa.jp/press/2025/08/20250822-1_j.html
・N.U Cosmic Campus
https://nu-cosmiccampus.blue/
・HTV-X1プロジェクトサイト
奥山研究室のコメントを近日公開予定
https://humans-in-space.jaxa.jp/htv/mission/htv-x1/
■本件に関する問い合わせ先
日本大学理工学部 航空宇宙工学科 奥山研究室
住所:〒274-8501千葉県船橋市習志野台7-24-1
Mail:okuyama.keiichi@nihon-u.ac.jp
大学・学校情報 |
---|
大学・学校名 日本大学 |
![]() |
URL https://www.nihon-u.ac.jp/ |
住所 〒102-8275 東京都千代田区九段南四丁目8番24号 |
学長(学校長) 大貫 進一郎 |