多摩美術大学

正解のない問いに挑む「創造力」を育む。アート制作と環境教育を融合した子供たちの作品展 ネクスト・クリエイション・プログラム「ファンタジスタ〜アートとデザインで切り拓く未来のキャンバス~」展 11月7日(金)~9日(日)渋谷ヒカリエにて開催

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学校法人多摩美術大学(所在地:東京都世田谷区、理事長:青柳正規、多摩美術大学学長:内藤廣)は、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京と共に小中高生(18歳以下相当)を対象に実施した芸術文化体験プログラム「ファンタジスタ」の成果作品展を11月7日(金)から9日(日)まで渋谷ヒカリエにて開催します。また、関連展示として、11月20日(木)から24日(月・振休)まで葛西臨海水族園にて小学生コース「UPCYCLE/海の生物の表現」で制作した廃棄アクリルパーテーションでつくる海の生き物を展示します。

 このプログラムではアートにある「正解のない課題に挑む力」と、環境教育にある「大きな課題に粘り強く向き合う力」。その二つを結び合わせ、柔軟な思考と前向きに進む意志を育ててきました。
 会場では、廃棄されたアクリル板を再利用した作品や、森の自然素材だけで作られた彫像など、子供たちがサステナビリティを体感しながら、多摩美大生の伴走のもとで制作したユニークなアート作品を展示。芸術文化体験を通してアート教育と環境教育を融合することで、未来をつくる「創造する力」を育む現場をご覧ください。

■ネクスト・クリエイション・プログラムとは
 東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が実施する子供向け芸術文化体験プログラムです。子供たちがより深く、より高いレベルで学ぶことができるよう、自らが興味関心を持つクリエイションの現場に入り、各分野の第一線で活躍するプロフェッショナルから指導を受けることができます。子供たちの芸術文化への夢や個性に寄り添いながら豊かな才能の開花を後押しすることを目指しています。
・ネクスト・クリエイション・プログラム ポータルサイト: https://next-creation-p.jp/

▼お問い合わせ先
 多摩美術大学「ファンタジスタ」事務局: nexcre2025@tamabi.ac.jp

■開催概要
・事業名:ネクスト・クリエイション・プログラム「ファンタジスタ 〜アートとデザインで切り拓く未来のキャンバス~」
・主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、学校法人多摩美術大学
・協力:葛西臨海水族園(公益財団法人東京動物園協会)、高尾の森わくわくビレッジ
・協賛:京王電鉄株式会社、株式会社NTTドコモ

・内容:小中高生すべてのプログラムでの制作物を一堂に展示します。
・会期:2025年11月7日(金)〜11月9日(日)
・時間:11:00〜19:30 ※最終日は17:30まで
・会場:渋谷ヒカリエ 8/COURT(東京都渋谷区渋谷2-21-1 8階)
・入場料:無料
・渋谷ヒカリエ 8/COURT 公式サイト: https://www.hikarie8.com/court/

○関連展示:葛西臨海水族園会場
・内容:小学生コース「UPCYCLE/海の生物の表現」で制作した廃棄アクリルパーテーションでつくる海の生き物を展示します。
・会期:2025年11月20日(木)〜11月24日(月・振休)
・時間:9:30~17:00 ※開園時間は変更することがあります。詳細は葛西臨海水族園の公式サイトをご確認ください。
・会場:葛西臨海水族園 ガラスドーム(東京都江戸川区臨海町6-2-3)
・入場料:鑑賞には水族園の入園料が必要です(小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料)。詳細は葛西臨海水族園の公式サイトをご確認ください。
・葛西臨海水族園 公式サイト: https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

※展示内容は変更となる場合がございます。
※プログラムの詳細は「ファンタジスタ」特設ページをご覧ください
・特設ページ: https://www.tamabi.ac.jp/research/social-cooperation/next-creation-2025/

■展示ステートメント
 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、多摩美術大学が主催するネクスト・クリエイション・プログラム「ファンタジスタ~アートとデザインで切り拓く未来のキャンバス~」。このプログラムでは、小学3年生から高校3年生(18歳以下相当)を対象に、アート教育と環境教育を一緒に学び、これからの未来を生きる子供たちに必要な「創造する力」を育む芸術文化体験プログラムを展開してきました。アート教育では、正解のない課題に臆せず、創造的に挑む姿勢を。環境教育では、大きく複雑な課題を自分ごととして捉え、粘り強く向き合う姿勢を。この二つを結び合わせることで、柔軟な発想力を持ち、前向きに未来へと進む力を備えた人を育てたいと考えました。11月7日~9日の3日間、その成果を集約した作品展を開催いたします。

 「ファンタジスタ」プログラムは、環境教育における二つの大きな視点、「自然とのつながりを意識する教育プログラム」と「資源循環を意識する教育プログラム」を組み合わせて構成しています。

 環境問題の対応は、大きく三つのフェーズに分けられます。一つ目は、素材のリサイクルやサーキュラリティなど、資源循環を目指す段階。二つ目は、CO₂をはじめとする温室効果ガスの削減を目指す段階。そして三つ目は、生物多様性の保全を目指す段階です。この三つ目の「生物多様性」への理解を深めるには、まず身近な自然に目を向けることが欠かせません。どこか遠い国で生物多様性が守られても、自分たちの暮らす地域の固有種が失われてしまえば、その意味は薄れてしまうからです。

 プログラムの一つ「Poiesis」では、森の中にある植物など、自然の中で土に還る素材だけを使って、子供たちが動物の彫像をつくる活動を行いました。立教大学の奇二正彦准教授による森のネイチャーガイドを受け、自然への理解を深めながら、多摩美術大学プロダクトデザイン専攻の学生が自らの制作経験をもとに、子供たちへ彫像のつくり方や素材の扱い方を伝えました。

 一方、「UPCYCLE」の資源循環の視点からは、さまざまな創作が生まれています。例えば、コロナ禍で使われ廃棄されたアクリルパーテーションを再利用し、葛西臨海水族園で海の生態系を学びスケッチした海洋生物の絵をもとに、切り出して着色したアクリルプレート作品を制作しました。
 また、不要になったものを一部に取り入れ、3Dプリンターで不足部分を補って生み出した新しい道具の作品や、デッドストックの布をキャンバスにして、子供たちが思い思いに描いた「私の、僕の好きな世界」を大きなトートバッグとして仕上げた作品も展示しております。

 これらの多様な作品を通して、アート教育と環境教育が交わるとき、どのような創造が生まれるのかを感じていただければ幸いです。また、各プログラムの詳細や教育的なアプローチも公開し、「ファンタジスタ」に参加できなかった子供たちにも、学びを追体験できる機会を提供できればと考えています。
▼本件に関する問い合わせ先
 多摩美術大学「ファンタジスタ」事務局
 E-Mail: nexcre2025@tamabi.ac.jp

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