東洋大学

【東洋大学】国内初!国際大学協会による認証評価でラーニングバッジを獲得、『HEIAS 包括的国際化およびグローバル・エンゲージメント』を受審 ― 国際化プロジェクト「TOYO GLOBAL DIAMONDS」の成果が高く評価 ―

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東洋大学(東京都文京区/学長・矢口悦子)は、国際大学協会(IAU:International Association of Universities)が実施する高等教育国際化アドバイザリーサービス(HEIAS:Higher Education Internationalization Advisory Service)において、『包括的国際化およびグローバル・エンゲージメント』のラーニングバッジを、2025年10月7日に受領しました。これは、本学の教育・研究・運営体制の国際化が継続的に発展していると認められたことを示すものであり、日本国内の大学において初めての事例です。

■HEIAS 包括的国際化およびグローバル・エンゲージメント・ラーニングバッジとは
高等教育国際化アドバイザリーサービス(以下、HEIAS)とは、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の支援のもと設立された国際大学協会が、その加盟大学や政府機関などに対して提供する国際化を推進するためのプログラムです。今回の認証評価では、「HEIAS」のプログラムの中で最も上位の「Achieving Comprehensive Internationalization and Global Engagement(包括的な国際化とグローバル・エンゲージメントの実現)」を受審し、専門家パネルの評価に基づきラーニングバッジが授与されました。

<HEIAS成果報告書/最終報告書> https://sites.google.com/toyo.jp/ipo/heias
<IAUウェブサイト> https://iau.global/news/heias-at-toyo-university-japan

■評価ポイント:国際化を推進するプロジェクト「TOYO GLOBAL DIAMONDS」構想の成果
本学は、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業※において、「TOYO GLOBAL DIAMONDS」(以下、TGD。詳細は下記をご覧ください)構想を掲げ、10年間(2014年-2023年)にわたり国際化を推進してまいりました。支援期間終了後も、TGD構想の枠組みの下で実施された諸施策や国際化の推進を継続する姿勢は確固たるものであり、これら一連の取り組みが評価されました。

※世界トップレベルの大学との交流・連携を実現、加速するための新たな取り組みや、人事・教務システムの改革などの体質改善、学生のグローバル対応力育成のための体制強化など、徹底した国際化に取り組む大学を重点支援する事業(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/sekaitenkai/1360288.htm

■副学長(国際化推進担当)荒巻俊也教授のコメント
教職員の努力、学生の活躍、そしてさまざまな方々の支援を受けながら国際化を進めてまいりましたが、その成果がこの国際的認証の取得につながり、大変嬉しく思います。今回の審査に携わられたIAUの専門家パネルには、現地訪問の際、そして審査報告書において多くの貴重な意見を頂きました。これらを参考にしながら、さらなる国際化を進めてまいりたいと思います。

東洋大学の国際化を推進した「TOYO GLOBAL DIAMONDS」プロジェクト
「TOYO GLOBAL DIAMONDS」(以下、TGD)は、本学が文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業において掲げた構想で、グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学(国際的な教育・研究の拠点)を目指すプロジェクトです。事業支援を受けた2014年から2023年の10年間においては、様々な取り組みを推進してまいりました。その結果、支援期間終了後の外部有識者による事後評価(2024年度実施)においては、「A評価」(十分な取組状況で事業目的が達成され、今後も持続的な発展が期待できる)を得ました。

【TGDの主な取り組みと10年間の主な成果】

日本人の単位取得を伴う留学経験者の増加<実渡航派遣者数 490 → 1235
充実した奨学金制度の創設、英語力強化のための正課授業と課外講座の連携、学部研修等によるプログラムの多様化、学外機関との連携による海外派遣の促進等に注力しました。オンラインによる交流プログラムも定着し、学生の異文化への興味を醸成する一助となっています。単位取得を伴う留学経験者はコロナ禍を経て、2023年度には1,235名へと回復しました。

・優秀な外国人留学生の増加<実渡航受入者数 481 → 3281
2016年1月より5年間、アジア太平洋大学交流機構UMAP(University Mobility in Asia and the Pacific)の国際事務局として、加盟諸国及び国内委員会と連携しつつアジアのハブ大学機能を担いました。ネットワークの拡充等、積極的な留学生受入施策を推進してきた結果、実渡航受入者数は2023年度に3,281名へと増加しました。

・海外大学等との学生交換協定数の増加<海外協定件数 103件 → 366件>
大学間の新規協定校の開拓にあたっては、質の高い教育プログラムを提供する大学、世界ランキング上位の大学を中心に協定締結を進め、2023年度は13の大学と新規の協定を締結しました。その結果、全協定数は246件(40の国と地域)となり、うち包括協定数は243件、学生交換協定は169件へと増加しました。また、部局間協定を含む全協定件数は366件となりました。

・外国語力基準を満たす学生数の増加<TOEIC730点達成者数 155人 → 1592人
学生の英語力向上、とりわけ「分厚い中間層の形成」を目指し、各種講座の実施や学内における外部試験の団体受験等を実施して全体の底上げを図ってきた結果、2023年度末時点でTOEIC®スコアを保有している学生は26,965名となりました。730点相当(TOEFL=550/IELTS=6.0)以上取得者については、1,592名に増加しました。

・「TOYO GLOBAL Leader」プログラムの展開
学生がグローバル人材として成長するために、「異文化環境における英語運用表現能力」「多文化共生社会における価値創造能力」「異文化環境における課題解決能力」の3要素の強化を目的としたプログラムです。目的を達成するための7つの要件を定め、Gold/Silver/Bronzeのランクごとに条件を設けました。2016年からの8年間で全ランク合計17,874名が認定を受け、対象者は語学、異文化理解に加え、多様な仲間との出会いや目標設定とマネジメント能力など、様々な知識と経験を得ました。

■東洋大学の国際化推進について
本学の創立者・井上円了は、海外渡航が困難な時代に3度に渡る世界視察を敢行し、東洋と西洋の違いを目の当たりにして多くの知見を持ち帰り、その後の教育に取り込みました。建学の精神「諸学の基礎は哲学にあり」を基盤とし、「本質に迫って深く考え、主体的に社会課題に取り組む」ことを理念にもつ本学において、グローバル教育は重要な礎の一つです。文部科学省スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)の補助期間は2023年で終了しましたが、現在もSDGs留学生アンバサダー制度の拡充、海外留学奨学金の拡充、多文化共生グローバル人材の育成プログラムの実施、語学支援体制の充実、インターンシップ等の就業体験を伴うキャリア形成支援の拡充など、様々な取り組みで国際化を推進し、幅広い舞台で活躍する人材を育成しています。

国際化推進に関する支援制度・各種プログラムの詳細は、下記サイトをご覧ください。
https://www.toyo.ac.jp/academics/international-exchange/



▼本件に関する問い合わせ先

東洋大学広報課

TEL

: 03-3945-7571

E-mail

mlkoho@toyo.jp

Toyo University Learning Badge 2025(サムネイル).jpg HEIAS_Toyo University Learning Badge 2025

202507_HEIASサイトビジット01_フィードバックセッション.jpg HEIAS専門家パネルによるフィードバックセッション

202507_HEIASサイトビジット02_学生へのヒアリング.jpg HEIAS専門家パネルから学生へのヒアリング

図1.jpg 東洋大学「TOYO GLOBAL DIAMONDS」プロジェクトの10年間の主な成果

図2.jpg 東洋大学 学生TOEICスコア分布比較 2017年/2024年