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【日本工業大学】学生が開発した本格卓上CNCマシン「Boxion-2015」が実用化

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日本工業大学(学長:竹内貞雄・埼玉県南埼玉郡宮代町)に在籍する岩崎創詞氏(先進工学部:ロボティクス学科4年)が、本格卓上CNCマシン「Boxion-2015」を開発し、同氏が代表を務める「Metall Meister」(茨城県守谷市)から販売を開始しました。
この製品は、岩崎氏が日本工業大学の活動を通じて得た「NHKロボットコンテスト出場」や「電子基板製作現場での実体験」から生まれた「デスクに置ける本格的な工房」です。
Boxion-2015の詳細につきましては下記のMetall Meister公式サイトをご覧ください。

「Boxion-2015」は、精度と使いやすさを極めたCNCです。切子や粉塵、騒音といったCNCの課題をクリアし、3Dプリンタでは越えられなかった素材の壁を打ち破ります。

【製品の特長】
高剛性フレームによる安定加工: 筐体の剛性を高めることで、アルミなどの非鉄金属を加工する際の振動を最小限に抑え、安定した精度を実現します。
幅広い素材の切削に対応: 木材や樹脂はもちろん、電子基板の加工やアルミ部品の削り出しなど、最終製品に近い素材でのプロトタイピングが可能です。
時間を有効活用できる信頼性: 予期せぬトラブルを減らし、機械の調整にかかる手間を軽減。貴重な時間を「つくる」ことだけに注力できるよう設計されています。
外に一切出さない密閉型カバー: 加工中の切りくずや粉塵を外に出さない密閉型カバーを標準装備。掃除の手間を大幅に削減し、作業スペースを常にクリーンに保ちます。
日本の住環境にフィットする設計: 日本の家庭やオフィスの限られたスペースにも設置しやすい、コンパクトなサイズです。
日本でのサポート: 操作で迷った時も、Boxion-2015製作者本人が対応。あなたの「つくる」時間を止めさせません。

【製品の技術と機構】
「シンプル構造 × 高精度切削 × 長寿命設計 × 圧倒的な使いやすさ」という開発コンセプトを、確かな技術で形にしました。
滑らかで確実な「直動機構」: SUJ2鋼に硬質クロムメッキを施したリニアシャフトとリニアボールベアリングを採用。ブレのない、滑らかで確実な送りを実現します。
バックラッシュを抑える「送り機構」: AcmeネジとアンチバックラッシュPOMナットを採用し、バックラッシュや振動を最小限に抑制。面倒な潤滑油のメンテナンスも不要です。
高精度を支える「スピンドルモータ」: 高品質なダブルベアリング構造で高速回転時のブレと摩耗を抑え、長寿命・安定加工・静音性を同時に実現。基板加工時の微細パターンも鮮明に描きます。

【開発者:岩崎さんの声】
このCNCは、私自身が「本当に欲しかった一台」です。ロボコンの電子基板製作やアルミ加工で、既存の小型CNCが力不足であることに不満を持ち、「自分が納得できる一台」を目指して多くの試作を重ねました。モータの内部構造からベアリングの配置、ネジのリード角、筐体の板厚に至るまで、全てに理由があります。そして、加工後に机が散らからないという快適さを徹底的に追求しました。
設計思想はただ一つ。
「見えない部分にこそ手間とコストをかける。それが、長く使い続けたときの信頼になる。」

■Metall Meister公式サイト
https://metallmeister.net/

▼本件に関する問い合わせ先

総合企画室

TEL

: 0480-33-7519

E-mail

kouhou@nit.ac.jp

Boxion-2015(試作機)と岩崎氏.jpg Boxion-2015(試作機)と岩崎氏

Boxion-2015.png Boxion-2015

Boxion-2015仕様.jpg Boxion-2015仕様

加工事例:アルミニウム.jpg 加工事例:アルミニウム

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加工事例:木材.jpg 加工事例:木材