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玉川大学脳科学研究所の松元健二准教授らが「お金がやる気を失わせる」脳のしくみを解明

先端研究2010/11/16

玉川大学脳科学研究所の松元健二(まつもとけんじ)准教授とミュンヘン大学の村山航(むらやまこう)研究員らは、「アンダーマイニング効果」として知られる、課題の成績に応じた金銭報酬が課題への自発的取り組み(内発的動機)を低下させる効果を反映した脳活動を捉えることに世界で初めて成功。本研究成果は、米国の科学雑誌“Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America”(オンライン版)に2010年11月15日(米国東部時間)に掲載される。


【掲載論文名】
 Neural basis of the undermining effect of monetary reward on intrinsic motivation(金銭報酬による内発的動機アンダーマイニング効果の神経基盤)

 課題の成績に応じて得られる金銭報酬は、一般に、その課題に対するやる気(動機づけ)を高めると信じられている。その一方で、金銭報酬を与えることによって、課題への自発的取り組み(内発的動機)を低下させることが「アンダーマイニング効果」として知られている。

 これまで、内発的動機に基づいて自発的に課題に取り組む状況を実験場面に持ち込むことが難しかったため、内発的動機の脳内メカニズムの解明には全く着手されていなかった。今回、自発的に楽しむことのできる課題を開発し、課題の成績に応じて金銭報酬が貰えることを約束して課題を行ったグループ(報酬群)と、そのような約束なしに課題を行ったグループ(対照群)とに分け、課題を行っている最中の脳活動を計測した。その結果、成績に応じた金銭報酬が内発的動機を低下させる際の脳活動の様子を捉えることに、世界で初めて成功した。

 本研究は、行動実験でしか認められていなかった内発的動機のアンダーマイニング効果の実在性を脳科学的に強く示唆するものである。この研究成果は、自発的な学習意欲を促す教育法の開発に貢献するとともに、ひいては個々人のやる気に満ちた活発な社会の実現にもつながるものと考えられる。

▼本件の取材に関する問い合わせ
 学校法人 玉川学園 キャンパス インフォメーション センター
 (〒194-8610 町田市玉川学園6-1-1)
 TEL: 042-739-8710
 FAX: 042-739-8723
 E-mail: pr@tamagawa.ac.jp

アンダーマイニング効果 資料

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