大学通信

マンガから病気の診療ガイドまで 個性的な大学の図書館

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大学の図書館は「知の拠点」として重要な役割を果たしている。そのため、各大学とも図書館の充実に力を入れており、個性的な蔵書を誇る図書館も多い。また、最近ではカフェを併設し、地域住民らに開放するなど、快適に過ごせるさまざまな工夫が施されている。
【大妻女子大学、工学院大学、東京経済大学、東邦大学、東洋大学、日本文化大学、武蔵野大学、明治大学、立教大学、横浜市立大学、神奈川大学、京都外国語大学】

 大妻女子大学総合情報センター図書館(東京都千代田区)所蔵の江戸・明治時代の文学関係の希少コレクションが、相次いで学外の展覧会に貸し出された。貸し出されたのは、狂歌の蜀山人・大田南畝(なんぽ)編、喜多川歌麿画、蔦屋重三郎刊の「夷歌連中双六(えびすうたれんちゅうすごろく)」など。中でも「双六」は、現在は同大だけに存在が確認されている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2182 ) 

 工学院大学(東京都新宿区)図書館には、民家研究から考現学、生活学の創始にいたるまで、多彩な分野で研究活動を続けた今和次郎の蔵書と研究資料が多数所蔵されている。そのコレクションは、5,600冊に及ぶ和書・洋書と185タイトルの雑誌をはじめ、考現学のフィールドワークで生まれたスケッチ、研究ノート、図面、写真などから構成されている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3304 )

 東京経済大学(東京国分寺市)図書館の蔵書は和洋あわせて約70万冊を数え、学部のある経済や経営、コミュニケーション、法律など、社会科学系に関する資料が特に充実している。また、2014年4月オープンを目指し、12年末には新図書館の建設を開始。新図書館は自動書庫の導入と蔵書の管理にICタグを利用する予定。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3964 )  

 東邦大学医学メディアセンター(東京都大田区)では、1000種類以上の「診療ガイドライン」を収集。国内でも稀有な「診療ガイドラインの図書館」として、医療従事者を中心に幅広く利用されている。さらに、同大医療センター大森病院に併設されている「からだのとしょしつ」では、一般にも診療ガイドラインを閲覧できるようにしている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3902 )

 東洋大学(東京都文京区)では5月30日(水)~6月5日(火)に、創立125周年記念行事として「東洋大学図書館特別展示」を開催。「存在の謎に挑む哲学者井上円了」をテーマに、哲学者としてだけでなく、迷信打破の妖怪博士として知られる創立者・井上円了が収集した資料を展示する。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3988 )

 2011年5月に完成した日本文化大学(東京都八王子市)メディアセンターでは、新図書館や新コンピュータールームを備え、学生のニーズに応えて蔵書数を増やすなど学習環境を充実させている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2991 ) 
 
 武蔵野大学(東京都江東区・西東京市)では今春、有明に新キャンパスを開設。新たにオープンした図書館は約16万冊を収蔵し、260席の閲覧席を用意したほか、個別ブース型の研究閲覧室も設置し、静かな環境で学習・研究に専念することができる。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3934 )

 明治大学(東京都千代田区・杉並区)では5月1日、和泉キャンパスに新図書館がオープン。図書館には珍しくカフェを併設するなど、「入ってみたくなる図書館」をコンセプトとしている。1階にはホール(124席)を設け、講演会や図書館に関する授業など多目的に使用。今後、ホールの外部貸し出しも積極的に行っていく方針である。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3991 )

 昨年は、マンガとサブカルチャーの専門図書館「米沢嘉博記念図書館」を有する明治大学が、北京大学にマンガ図書資料を提供し、北京大学がその閲覧室の提供と日常的な運営を行うことに双方が合意。さらに、2014年度を目処に、世界最大級となるマンガ・アニメ・ゲームのアーカイブ施設「東京国際マンガ図書館(仮称)」の設立準備を進めている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2367 )
 
 立教大学(東京都豊島区)では2012年秋、蔵書数200万冊・閲覧席数1500席を擁する中央図書館(仮称)を池袋キャンパスに竣工する予定である。昨年10月には、普段は入ることのできない新座キャンパスの保存書庫に入庫し、大学が所蔵する貴重書を直接見学するという体験ツアーを開催。中央図書館完成後は、さらなるユニークなイベントの開催を予定している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3416 ) 
 
 横浜市立大学学術情報センター(横浜市金沢区)の貴重資料室は、平安時代後期からの歴史的に貴重な資料を1500点以上保管。大学の知的財産を市民の方に活用してもらうために、毎年市民講習を開催している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2090 )
 
 神奈川大学(神奈川県横浜市)横浜キャンパスの図書館には約97万冊、湘南ひらつかキャンパスの図書館には約17万冊の蔵書があり、専門書をはじめ、哲学、芸術、文学、歴史などの図書や雑誌、映像資料などの視聴覚部門も充実している。昨年の夏には、県内の高校生を対象に、横浜キャンパス・湘南ひらつかキャンパスの図書館を学習の場として提供した。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=2020 )
 
 京都外国語大学付属図書館(京都市右京区)では、文化的遺産ともいえる世界の貴重書をスペシャル・コレクションとして収集しており、毎年開催する貴重書展示会やホームページで一般にも公開している。また、独自で「主題別書誌データベース」を構築し、誰でも簡単に目的の図書を検索できるシステムを整えている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3898 )