大学通信

大学の新たな「知の拠点」――新図書館が続々誕生

ニュース特集  /  ニュース特集

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

大学の知が集積する図書館。近年オープンの新図書館では、所蔵図書や閲覧席を充実させるだけではなく、学習をサポートするための設備やサービスなどにも工夫を凝らし、従来にはなかった新しいタイプの「学びの場」づくりに取り組んでいる。
【東京経済大学、武蔵野大学、明治大学、立教大学、大阪経済大学】

 東京経済大学(東京都国分寺市)では、2014年4月に新図書館が開館予定。周囲に位置する緑あふれる森からの風と自然光を導くなど、“環境保全”と“省CO2”を両輪とした「環境共生型図書館」の実現をめざすとともに、30種の野鳥がさえずり、東京名湧水57選の「新次郎池」などの豊かな自然環境から、新図書館やキャンパスにつながる「森の回廊」の整備も進めている。
 こうした取り組みが評価され、省CO2の実現性に優れた“リーディングプロジェクト”として、国土交通省の「住宅・建築物 省CO2先導事業」に採択された。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4279 )

 また、同大は国立音楽大学・国際基督教大学・津田塾大学・武蔵野美術大学とで構成された多摩アカデミックコンソーシアム(TAC)に加盟しており、各大の学生・教職員は定期往復便によって図書の相互利用が行える。そのほか自由な学習の場としての「ラーニングコモンズ」を設置するなど、従来にはなかったさまざまな学習ニーズに応える場所となる予定。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4644 )
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3964 )

 武蔵野大学有明キャンパス(東京都江東区)の図書館は2012年4月に開設。約16万冊を収蔵し、260席の閲覧席を用意している。1階はリサーチフロアで、電動式の集密書架に豊富な専門書を所蔵している。2階はコミュニケーションフロア。文庫や新書などの図書のほか、雑誌、新聞、視聴覚資料などを収蔵。明るく開放的な閲覧席の一角には、学祖・高楠順次郎に関する資料も展示している。3階はスタディーフロアになっており、図書や学術雑誌を中心とした書架を配置し、閲覧席を多数設けて学習環境を整えている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3934 )

 明治大学和泉キャンパス(東京都杉並区)では2012年5月、おしゃれな外観の「入ってみたくなる図書館」がオープン。さまざまなタイプの閲覧席を用意し、総閲覧席数は1227席、総座席数は1259席となっている。蔵書数は約30万冊から始め、最終的には約60万冊にまで増やす予定。通常、書庫は地下にあることが多いが、同図書館では2~4階にガラス張りの「積層集密書庫」を配置した。書棚は通常よりも4度傾いており、震災の際もすぐには書籍が落下しない仕組みになっている。そのほかカフェを併設し、コーヒーを飲みながらゆっくり読書を楽しむこともできる。
 なお同図書館は、杉並区民(20歳以上)も登録すれば利用が可能。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3991 )

 立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区)に新しくオープンした「池袋図書館」は、最大収蔵可能冊数200万冊、閲覧席数1,520席と、単館としては国内屈指の規模。軽飲食をすることが可能なリフレッシュルームやソファ席を設置しており、じっくりと本が読める。館内には約300台の設置用PC、約200台の貸出用ノートPCを用意。また、グループワークに対応した学習室を設置しているほか、大学院生がレポートや論文作成のアドバイスを行う「ラーニング・アドバイザー」が常駐するなど、学習サポートも充実している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4406 )

 大阪経済大学(大阪市東淀川区)では、「Veritas liberabit vos(ウェリタスリベラービトウォース/真理はあなたたちを自由にする)」を掲げた新図書館が2012年5月にオープン。学生がゼミやグループで活用できるスタディルーム、学習に疲れたら一息つけるドリンクコーナーなどを設置した。一般の方への閲覧や貸出などのサービスも行っており、学生のみならず、地域の人々も利用しやすい環境を整えた。閲覧席・カウンター席は824席で、約55万冊の図書と6000タイトル余の雑誌を所蔵している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3998 )