京都精華大学

秋の京都を彩る、メイクアップアートの世界観──shu uemura×京都精華大学 in 建仁寺「1968+40 モード メイクアップ」開催

大学ニュース  /  イベント

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京都精華大学(京都市左京区)では創立40周年記念事業の一つとして、シュウ ウエムラ化粧品との共催企画「1968+40 モード メイクアップ」を11月22日(土)から30日(日)まで、建仁寺禅居庵にて開催する。

 同企画は、「京都五山」の一つで、1202年に開山した建仁寺の塔頭寺院である禅居庵にて開催される“アートイベント”である。
 シュウ ウエムラ ブランド創始者である植村秀氏は、京都精華大学の開学の年でもある1968年にきわめて芸術性の高い「モード メイクアップ」を発表し、当時の美容業界に革命を起こしたと言われてきた。現在も「美」に対する革新的な試みを続けるその理念に触発され、これまで「表現者を広く育てる」ことを目指して来た京都精華大学が共催を提案し実現した。
 会期中の11月29日(土)にはトークイベントを開催。常に世界中のメイクアップ界に影響を与えるシュウ ウエムラの「美」を担う打出角康氏をはじめ、3人の一流クリエイターたちがそれぞれの立場から「妥協無き美」の世界について話し合う。

 これらの活動を通じて、作品参加した学生たちが一流の表現者の思想や技術に触れるとともに、来場者にとってもメイクアップと建仁寺の織り成す世界観によって、美意識の触発となることが期待されている。

◎展覧会「1968+40 モード メイクアップ shu uemura/京都精華大学」
・日  時: 11/22(土)~11/30(日)11:00~19:00
       会期中無休
       ※11/29(土)のみ16:00にて終了
・会  場: 建仁寺 禅居庵(京都市東山区)
・入場無料

 まぶたにチェッカーフラッグの模様を描いたシュウ ウエムラ・モード メイクアップの第一作「FLAGGY」の発表は、1968年当時の実用派重視だったメイクアップの世界に衝撃を与えた。その「FLAGGY」から紐解かれる、モード メイクアップのエッセンスを京都最古の禅寺・建仁寺の禅居庵に展示する。同時に、京都精華大学からシュウ ウエムラへの応答として、学生たちが挑戦したメイクアップデザイン画コンペ*の応募作・優秀作も披露される。

※同展に先行し、京都精華大学で打出角康氏による特別講義+メイクアップショーと、「未来のモード メイクアップ」作品プラン募集を開催した。

◎トークイベント「美を創ること」
・日  時: 11/29(土)17:00~18:30
・会  場: 建仁寺 禅居庵(京都市東山区) 入場無料
 最先端にあり続けるシュウ ウエムラの、2008年の「美」の創造を手がける3人の一流クリエイターがメイクアップ、写真、アートディレクションの立場からその「妥協無き美」の世界を解き明かす。また、シュウ ウエムラと京都精華大学が共に追求してきた表現者の育成をテーマに据え、その思想と方法について語り合う。事前申込制(先着順)。

・申込方法: 以下の事項を明記の上、FAXまたはメール。受付後、事務局より参加証(はがき)を送付。
(1)氏名(2)参加証送付先ご住所(3)連絡先電話番号(またはメールアドレス)(4)参加ご希望人数

◎トークイベント出演者プロフィール
・打出 角康(うちいで かくやす)
(シュウ ウエムラ インターナショナル アーティスティック ディレクター)
 創始者・植村秀が見出し直接指導を受け、アーティストとしてのキャリアをスタート。近年は多忙な植村の名代として海外に招かれることもしばしばであった。2007年末の植村秀の急逝後 shu uemura DNA を持ち、伝えることのできるクリエイターとして2008年3月、シュウ ウエムラ インターナショナル アーティスティック ディレクターに就任。

・土井 浩一郎(どい こういちろう)
(フォトグラファー)
 東京生まれ。PARSONS SCHOOL OF DESIGN 卒業。現在パリと東京を拠点にグローバルに活動中。「VOGUE」「Numéro」「French」「Velvet」「Big」「i-D」「Wall paper」などのモード誌をはじめ、shu uemura、SK II、SHISEIDO、Dior 、L'OREAL、ANNA SUI、ISSEY MIYAKE、KENZO、FRANK MULLER、Cartier、Haagen-Dazs、NISSAN、NIKE、JRなど多数のクライアントの仕事を手がける。Website: http://www.koichirodoi.com/

・米津 智之(よねづ ともゆき)
(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
 1974年愛知県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。2001年アートディレクターとして活動を開始。2003年ファッションエディターtiffany godoyとディレクションチーム「絵露帝華(EROTYCA)」を結成、FEMME management produce所属。ファッション、ビューティー、広告媒体でアートディレクション、グラフィックデザインを手掛ける。京都精華大学ビジュアルデザイン学科非常勤講師。Website: http://www.tomoyukiyonezu.com/

(参考資料)
■shu uemura(シュウ ウエムラ)
 shu uemuraは、他には真似のできない独創的なメイクアップや、海洋深層水をはじめとした自然の英知を生かした革新的なスキンケア、そしてプロの厳しい要求に応える高品質のアクセサリーなど「自然・科学・アート」の調和をコンセプトにシンプル&リッチな製品を作り続けている、日本を代表するメイクアップアーティスト ブランドで、現在世界18か国(2008年10月現在)で展開している。

■モード メイクアップ
 シュウ ウエムラは、他の化粧品メーカーが実用的な“ファッション”としてのメイクアップを提案していた頃、いち早く“モード”に着目。世界にも例のなかったメイクアップ作品を「モード メイクアップ」と名づけ、1968年から発表を続けている。単なる流行にとどまらない、その独創的かつエキサイティングな作品は、芸術とメイクアップを融合した真の先駆者として、高い評価を受けている。

■植村 秀
(シュウ ウエムラ ブランド創始者/メイクアップアーティスト/クリエーター)
 1928年6月19日東京生まれ。1950年代後半ハリウッドに渡り、メイクアップアーティストとしての活動をスタート。大スター シャーリー・マクレーンやフランク・シナトラをはじめ多くのハリウッド女優たちから支持される。1960年代に、クレンジングオイル洗顔を日本に初めて紹介。以来、シュウ ウエムラ ブランドの代表的な製品として根強い人気を誇り、「クレンジング オイルの父」とも呼ばれる。
 1965年、日本初のハリウッド式「メイクアップアトリエ」に開設。その後、メイクアップ レッスン、モード メイクアップの提案、メイクアップ コンテストなど、広範な活動を通じて若手美容家の育成、日本におけるメイクアップの普及、アーティストの地位向上に貢献する。1967年、米国製化粧品の輸入販売からスタートし、主に美容室ルートで事業を拡大の後、日本で本格的な製品開発・製造に着手する。1983年、表参道に「シュウウエムラ ビューティブティック」1号店をオープン。化粧品を自由に試せる売り場は、「化粧品業界の売り場革命」といわれ、話題になる。2007年12月29日永眠。
 2008年1月18日に発表したモード メイクアップ126作品目「REBIRTH」が遺作となった。

▼本件に関する問い合わせ先
 京都精華大学 企画室 40周年記念事業担当
 〒606-8588京都市左京区岩倉木野町137
 TEL:075-702-5201
 FAX: 075-702-5391
 40seika@kyoto-seika.ac.jp