大学通信

多様化する学食のメニュー――「食」を通じた社会貢献や地域活性化も

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近年、大学の学生食堂のメニューが多様化している。こうした学食のメニューのなかには、「地産地消」を目的に地元の野菜を用いたものや、売り上げの一部が東日本大震災の復興支援のための募金に充てられるもののほか、学生らの健康に配慮して専門家が考案したものもある。食事を通じて地域の農業や社会貢献、栄養管理も学ぶことができるこれらのメニューは、学食ならではのメニューといえる。
【札幌大学、筑波学院大学、淑徳大学、駒澤大学、昭和女子大学、帝京大学、大阪国際大学、流通科学大学】

 札幌大学(北海道札幌市)は東日本大震災の被災地支援を目的に、毎月11日に募金を送付するプロジェクト「リムデイ.11」に取り組んでいる。このプロジェクトの一環として、売り上げの一部を募金できるメニューを学食に導入。材料費100円の定食を400円で販売し、一食につき300円を募金する「リムデイランチ」や、週替わりでカレーや丼ものを提供し、一食につき50円を募金する「リムメニュー」などを用意している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4913 )

 筑波学院大学(茨城県つくば市)は、学生食堂で「地産地消フェア」を開催。これは、地域の食材に関する啓発を目的としたもの。開始当初は霞ヶ浦産のレンコンやつくば産のナス、県内産のキュウリを使った「地元野菜のビビンバ丼」をはじめ、江戸崎産のカボチャや波崎産のピーマンを使用した「チンジャオロースとカボチャの煮物」、つくば産の大根と坂東産のネギを使用した「おろしそば」などを提供。今後も新メニューを加えるなど、内容を随時変更しながら継続していく。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5498 )

 淑徳大学千葉キャンパス(千葉市中央区)の学生食堂は、「食べて応援キャンペーン」を実施している。これは、同大の学生らが2011年4月から取り組んでいる東日本大震災復興支援活動の一環として行うもの。宮城県・雄勝産のとろろこんぶをトッピングした麺類などを「東日本大震災復興支援メニュー」として販売し、1食につき20円を復興支援金として寄付する。小さな支援を毎日継続して行うことを目指す。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5524 )

 駒澤大学(東京都世田谷区)は昨年4月、銀座スエヒロカフェテリアサービスのバックアップのもと、学生食堂を全面リニューアル。若者の旺盛な食欲を満たす定食に加え、栄養バランスを考えながら自分で選べる小鉢など、安価でおいしく飽きのこないメニューを揃えた。中でも熱した鉄板に載せられ、音を立てて出てくる「ビーフステーキ」は目にも耳にも楽しい人気メニューとなっている。また、同窓会メニューとして提供されている「豚肉のスタミナ焼」や、ライスとナンが乗った「ダブルカレー」も好評。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3966 )

 昭和女子大学(東京都世田谷区)では、生活科学部健康デザイン学科および管理栄養学科の学生が中心となって、全学生の体力向上を目的とした「輝け☆健康『美』プロジェクト」を展開している。その一環として、学生食堂で「Healthy&Beauty ランチ」を提供。1日に必要な栄養素量の1/3を昼食で摂ることができるよう、魚を中心とした主菜と野菜たっぷりの副菜を彩りよく組み合わせており、教職員のメタボ対策としても好評を博している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3652 )

 帝京大学八王子キャンパス(東京都八王子市)は、八王子市のご当地グルメ「八王子ラーメン」を学生食堂にて限定販売した。これは、大学のある同市の魅力を多くの人に知ってもらうことを目的としたもの。販売に際しては、同大公認の学生団体「学生チューター企画班」に所属する学生らが地元のラーメン愛好団体と連携し、試食会や味の改善を行った。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5515 )

 大阪国際大学枚方キャンパス(大阪府枚方市)の学生食堂では、アジアの留学生および日本の学生らによる「TFT(Table for Two)プロジェクト」が考案した「中国・韓国・日本の友好メニュー」を昨年11月から提供している。これは、料理を通じた異文化交流により、地球規模の課題解決に貢献することを目的としたもの。今年5月には売り上げの一部と募金額を合わせた給食費1050食分をアフリカの子どもたちに寄付した。今後も新たなメニューを提供する予定。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5266 )

 流通科学大学(神戸市西区)の学生食堂では、学生の成長および健康をサポートすることを目的に「流科ヘルシーアップランチ」を導入した。内容はメイン皿、小鉢2品、穀物ライス、および汁物で日替わり。管理栄養士の監修のもと、栄養バランスに偏りがないように考えられており、一食あたりのカロリーを約500kcalに抑えているほか、油や塩分も控えた健康的なメニューとなっている。一食500円で一日限定20食を販売。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3959 )