千葉商科大学

千葉商科大学が2014年4月にメガソーラー発電所を稼働――日本の大学として、単独でこれほどの大規模なメガソーラー事業を開始するのは初

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千葉商科大学(千葉県市川市:学長 島田晴雄)は、同大野球場の移転に伴い9月末で閉鎖した野田グラウンド(千葉県野田市上三ヶ尾)の敷地約4万6781平方メートル(約4.68ha)を有効活用し、同地に「千葉商科大学メガソーラー野田発電所」(仮称)を総工費約7億円で建設。来年4月より東京電力に対する売電事業を開始する。

 太陽光発電は太陽電池を用いて太陽光を直接的に電力に変換する発電方式で、
(1) 発電時に廃棄物、騒音、振動、排水、排気などが発生しない。
(2) 発電部(パネル)に可動部分がなく、故障が起こりにくく、通常のメンテナンスの必要がほとんどない。
(3) エネルギー自給率を向上させる。
(4) 発電時に温室効果ガスを排出せず、環境にやさしい。
 などといった多くのメリットがあることから、社会的にも今大きな注目を集めているシステムだ。

 2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原発の事故発生以来、日本のエネルギー政策の転換が求められており、今年度から太陽光など再生エネルギーによる電力を発電事業者に有利な価格で電力会社が買い取る「固定価格買い取り制度」が開始された。また、これに呼応して、環境省が地球温暖化対策等の環境対策に積極的に取り組む企業等を支援する「グリーンファイナンス促進利子補給金制度」をスタート。同大の取り組みが、この要件を満たした事業として採択されるとともに、文部科学省から収益事業として開始することが正式に認められたことから、4月より稼働させることとなった。

 同大は現在、1号館の屋上にも太陽光発電設備を設置している。その発電量は1号館内の一部を賄っている程度だが、今回の計画では敷地内に約1万枚のパネルを設置し、出力2.45MWで年間約280万kWhの発電量を予定している。これは一般家庭777世帯が1年間に使う電気量に相当する。日本の大学が単独でこれほどの大規模なメガソーラー事業を開始するのは初めてのことだ。

 同大は、2003年に千葉県の大学で最初に国際環境規格ISO14001を取得するなど環境にやさしい大学であるとの評価を得ているが、今回の発電事業によってこれをさらに大きく一歩進めるとともに、今後も大学として地球温暖化対策等の環境保全に取り組んでいく。

▼本件に関する問い合わせ先
 千葉商科大学 戦略広報センターオフィス
 TEL: 047-373-9968  
 FAX: 047-373-9969
 E-mail: p-info@cuc.ac.jp