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法政大学学務部は11月、大学職員の業務で利用することを想定した「大学職員のためのとっさのひとこと英会話」を発行した。この冊子は、1~3年目の若手職員のみで構成された「大学職員のためのとっさのひとこと英会話」プロジェクトメンバーにより制作・発行され、現在、学部窓口の職員を中心に広く活用されている。
法政大学では、学生の海外への派遣はもちろん、留学生受け入れや外国籍教員も今後更に増加する。大学職員の英語対応能力の向上は喫緊の課題である。
このような状況を踏まえ、この冊子は職員が大学のあらゆる場面で「とっさに」英語で対応できるようになるための予習用教材として編集された。
最大の特徴は「大学業務で頻出の英語フレーズ」を業務場面ごとに網羅的に記載していること。業務場面をイメージしながら、そのフレーズを「声に出す」という学習を通じて、スピーキングの「瞬発力」を鍛えることを目的としている。
■作成に至ったきっかけ
この「プロジェクトのきっかけは、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」(SGU)の申請書類を記載していた担当者の「履修登録って英語で何て言うの?」という何気ない一言だった。
それぞれの職業には、いわゆる業界用語というものがあり、大学も例外ではない。
大学では日常的に使っている用語も、いざ英訳しようとすると頭をひねってしまうものもある。そのようなものをまとめた用語集でも作ってみようかというのがそもそもの発端だった。
■なぜ若手職員なのか?
このプロジェクトに抜擢されたのは、学務部に勤務する1~3年目の若手職員9人。
若手に任せることとなったのは、現在の若手がいずれこれからの大学のグローバル化を推進する主力になっていくこともあるが、それぞれの職場を超えたプロジェクト型の仕事をすることで、異なる部署の仲間とのチームプレーを経験することも目的の一つだった。
■テキストの特徴
この冊子は、「学部窓口」の大学職員が留学生や外国人教員などからの様々な問い合わせに対して英語で対応できるようになることを目指し、作成された教材である。ポイントは次の3点となる。
1.大学業務でよくあるSituationを想定し、整理
本書は【学部窓口】【他部署・場所を案内する】【電話対応】【緊急時(地震・急病人)対応】という4つのSituationから構成されている。
これらは学部窓口で想定される場面を網羅し、英語表現をベースに整理したもの。このSituation別の構成により、実用性も考慮しながら学習面の効率化を図っている。
2.Situationを具体的にイメージさせるダイアローグ
各Situationの冒頭にはそのSituationを代表するダイアローグを記載している。そのダイアローグを読み、具体的な業務場面を想定し、具体的なイメージを持ちながらテキストを学習することにより、いざという時に英語が口から出やすくなる。
3.スピーキング力を鍛える使えるフレーズ集
このテキストで特に充実させたのが、フレーズ集である。各Situationで頻繁に使うことが想定されるフレーズをそれぞれまとめた。
このフレーズをただ見るだけでなく、実際に英語で口に出すことによって、フレーズを自分のモノにでき、英語を話す「瞬発力」を鍛えることができる。
【掲載例】
・履修上の悩みを聞き、履修案内を見ながらアドバイスする
>履修申し込み手続きを説明するフレーズ …など
・学部窓口で学生証を再発行する
>学費の延納手続のフレーズ …など
・教員からの補講日申請についての対応
・震度5強の地震が発生
…など、4種類のSituation、24パターンのフレーズ集、用語集
【冊子情報】
発 行: 法政大学学務部
発行月: 2014年11月
体 裁: A4判 36頁 中綴じ
▼本件に関する問合せ先
学務部教育支援課 平山
TEL: 03-3264-9298
法政大学総長室広報課 吉田・菅野
TEL: 03-3264-9240
大学・学校情報 |
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大学・学校名 法政大学 |
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URL https://www.hosei.ac.jp/ |
住所 東京都千代田区富士見2-17-1 |
学長(学校長) Diana Khor(ダイアナ・コー) |