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学習院大学史料館が4月4日~6月6日まで特別展「ボンボニエール ―掌上の皇室文化―」を開催

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学習院大学史料館は4月4日(土)~6月6日(土)まで、平成27年度特別展「ボンボニエール ―掌上の皇室文化―」を開催する。同大ではこれまでも、所蔵品のボンボニエールを他の展示の際に数点ずつ公開してきたが、アンケートでボンボニエールの展示に関する要望が多かったことから今回の特別展を企画。250点余の所蔵品を一堂に展示し、ギャラリートークや関連講座も開催する。入場無料。

 近代国家への道を歩む明治政府は、宮中における饗宴を外交手段に用いた。天皇家はもとより、各宮家、旧大名、公家をはじめとする華族家などでも盛んに饗宴が催され、とくに慶事の正餐の際に小さな工芸品を引き出物として配る慣習が生まれた。
 その工芸品が「ボンボニエール」である。この名称は、フランス語の「ボンボン(キャンディーなどの砂糖菓子)入れ」に由来するもので、その名が示す通り、中には小菓子が入れられる。本体は概ね銀製で、華やかな工芸意匠が施され、家紋があしらわれることもある。現在の皇室においても、この工芸品を引出物とする慣習が続いている。

 学習院大学史料館は現在、250点余のボンボニエールを所蔵している。これまで「男爵物語」展、「是!」展、「桜圃名宝」展などにおいて、数点ずつ展示公開をしてきたが、アンケートでボンボニエールへの要望が多かったことから、この度一堂に展示することとなった。

 ひとつひとつは手のひらの上に乗るほどの小さな工芸品だが、そこからは明治政府が近代国家になるための努力や、日本の伝統文化、当時の工芸における技術力や表現力の高さ、皇室のおもてなしの心などを読み取ることができる。詳細は以下の通り。

◆平成27年度学習院大学史料館特別展「ボンボニエール ―掌上の皇室文化―」 
【開催日時】
 4月4日(土)~6月6日(土)
 平日・土曜 10:00~17:00
 閉室 日曜、祝日、5月15日(金)
 特別開室日 4月12日(日)(オール学習院の集い)
【開催場所】
 学習院大学史料館展示室(北2号館1階)
 入場無料
【ギャラリートーク】
 4月12日(日) 14:00~
 5月23日(土) 14:00~
 参加希望者は、時間までに展示室に集合。各回30分程度、予約不要、参加無料。

【関連講座】
◆第76回 学習院大学史料館講座 「近代の皇室とボンボニエール」
 皇室の御慶事にともなう宮中饗宴や外国賓客の接遇など幅広い機会に、記念の品として配られてきた小さな菓子器、ボンボニエール。明治期から昭和初期までのものを中心に、実際にはどう使われてきたのか、その様子を資料からたどるとともに、意匠が凝らされた様々な形、材質、製作技法などを紹介する。
【開催日時】
 5月9日(土) 14:00~15:30 
【開催場所】
 学習院創立百周年記念会館正堂
【講 師】
 五味 聖氏(宮内庁三の丸尚蔵館 主任研究官)
【講演内容】
 「近代の皇室とボンボニエール」
 ※入場無料、事前申込不要

▼本件に関する問い合わせ先
 学習院大学史料館
 〒171-8588 東京都豊島区目白1-5-1
 TEL: 03-3986-0221