大阪工業大学

大阪工業大学が国立民族学博物館と学術交流に関する協定を締結

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大阪工業大学(大阪市旭区/学長:井上正崇)は3月23日、国立民族学博物館(大阪府吹田市/館長:須藤健一氏)と学術交流に関する協定を締結した。これは同館とともに、情報メディア・ディジタルコンテンツ研究や諸活動の発展に向けた連携協力を推進することを目的としたもの。同館が理工系大学と協定を結ぶのは初めて。

 国立民族学博物館は、文化人類学・民族学に関する調査・研究を行い、その成果に基づいて世界の諸民族の社会と文化に関する情報を人々に提供し、諸民族についての認識と理解を深めることを目的として、1977(昭和52)年11月に開館。以来、研究調査や博物館事業、大学院教育、社会連携などさまざまな活動を展開している。

 大阪工業大学と同館は、8月~11月に同館で開催される特別展「韓日食博」において、情報メディア技術に基づく「食文化の体験」を通じた新しい食文化デジタルミュージアムの可能性について取り組む予定。昨年5月に協議を開始し、同年10月からは、同館での展示を目指した情報科学部学生によるプロジェクト「ソリューションデザインプロジェクト」が始動した。今年1月にはバーチャルリアリティ技術を用いた食体験・食文化の提示などの8作品の発表会を実施。さらに今春からは、この協定を契機に本格的な学生プロジェクト活動に移行していく予定である。

 協定締結により、共同研究等を通じた研究者同士の交流から組織間での包括的な連携研究の枠組みを創設。これにより、国立民族学博物館と大阪工業大学情報科学部の複数の研究者が長期にわたり協働して研究し、フォーラム型情報ミュージアムのプロジェクトなどを通じて、研究成果を国内外に発信するとともに、社会に還元する。

 3月23日に同館で行われた調印式で、井上正崇学長は「情報科学部の学生だけでなく、多くの学生がこの博物館に訪れて、さまざまな国の文化を体験してほしいと思います。国際PBLや留学する学生にも事前教育としての活用も勧めていきたい」と、同館と連携した教育の展開について抱負を述べた。

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人常翔学園広報室(油井・板谷)
 TEL: 06-6954-4026

6819 協定書を交わす井上学長(左)と須藤館長

6820 国立民族学博物館外観