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学校法人北里研究所の創立者・北里柴三郎の師、ローベルト・コッホ博士没後100年

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今年は世界的な細菌学者であり、学校法人北里研究所の創立者・北里柴三郎の恩師であるコッホ博士没後100年の節目の年にあたる。学校法人北里研究所では、コッホ博士の命日にあたる5月27日に白金キャンパスにある「コッホ・北里神社」にて献花式を実施した。また、ドイツの「ローベルト・コッホ研究所」においても記念セレモニーが開催された。


 2010年は、学校法人北里研究所の創立者・北里柴三郎がベルリンに留学していた際(1886~1892)に師事したドイツの細菌学者ローベルト・コッホ博士(1843~1910)没後100年の節目の年にあたる。
 
 北里研究所では、コッホ博士の命日にあたる5月27日に、白金キャンパスにある「コッホ・北里神社」にて献花式を行った。また、北里研究所と学術交流協定書を締結しているドイツ・ベルリンの「ローベルト・コッホ研究所」においても、同日、記念セレモニーが開催された。
 
 コッホ博士は、病気と病原菌の関係を科学的に証明し、病原細菌学という分野を開拓した世界的な細菌学者であり、1905年にはノーベル生理・医学賞を受賞している。
 コッホ博士のもとには世界中から研究者が集まり、北里柴三郎もその一人であった。北里柴三郎は己の業績すべてをコッホ博士の指導の賜物と感謝し、1908年にコッホ夫妻が来日した際には74日間の滞在をほとんどつきっきりでもてなしたという逸話がある。
 
 「コッホ・北里神社」は、コッホ祠と北里祠が合祀されて誕生した。
 コッホ祠は、1910年、コッホ博士の訃報に深く悲しむ北里柴三郎により建てられた。北里柴三郎は、その祠にコッホ博士の遺髪を祀り、彼の恩を偲んだ。北里祠は、1931年に北里柴三郎が逝去した際、彼の門下生らが北里柴三郎の御霊を祀ろうとコッホ祠の傍らに設けたものである。
 現在、2つの祠は合祀され、「コッホ・北里神社」と呼ばれ祀られている。白金キャンパスの正門脇に鎮座し、誰でも自由に参拝可能。
 
▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人 北里研究所 北里柴三郎記念室
 東京都港区白金5-9-1
 TEL: 03-5791-6103
 FAX: 03-5791-6274

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