白鵬女子高等学校

少子化が進む中、生徒数を増やし続ける白鵬女子高等学校――10年間で在校生数が2倍以上に

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高校進学率は通信制を含めると約98%にのぼるが、急激な少子化に伴い、全国の高校は「いかに生徒を集めるのか」という生き残りをかけた競争に直面している。さらに、学校間競争も年々激しさを増す中、白鵬女子高等学校(横浜市鶴見区)は平成16年から26年にかけ、在校生徒数を約2倍に増やし、優秀な生徒を着実に確保している。この成果は、同校が取り組む学校改革の結果の表れだと言える。

 文部科学省のまとめた「学校基本調査」によると、平成16年に約372万人を数えた高等学校の生徒数は、26年には333万人にまで減少している(下図参照)。一方、白鵬女子高等学校の在校生数は、平成16年の499人から、26年には1045人と2倍以上に増えた。その要因に挙げられるのが、同校が取り組むさまざまな学校改革の成果だ。

 2014年度から6コース制(セレクトコース・国際コース・保育福祉コース・スポーツコース・メディア表現コース・総合コース)を導入し、特色あるカリキュラムを展開するなど、時代に応じた教育を実施。さらに、ネィティブ教員の英語授業や地域のインターナショナルスクールと交流を図るなど、国際理解教育にも力を入れている。

 また、ハイセンスな制服や特色あるキャリア教育を行うなど、女子高としての特色を打ち出し、差別化を図ったことも奏功している。こうしたきめ細かい学校改革の取り組みにより、少子化、学校間競争が進む中、生徒数の拡大が実現したと言えるだろう。

 同校の学校改革の具体的な実践例は下記の通り。

白鵬女子高等学校の学校改革の特徴
■多コース制を導入

 2014年度から6コース制(セレクトコース、国際コース、保育福祉コース、スポーツコース、メディア表現コース、総合コース)を導入し、特色あるカリキュラムを展開。多様化した価値観を持つ生徒の要望に応え、生徒の一人ひとりの個性に合わせた教育を実現している。
 「セレクトコース」「国際コース」では、難関大学や国際・語学系大学への進学のための確実な学力の定着を図っており、年々、大学進学率を上げている。また、電子黒板の導入、土曜日授業、夏期・冬期講習などの学習効果により、上位大学への挑戦も増えてきている。
 「保育福祉コース」「メディア表現コース」「スポーツコース」では、それぞれの専門性に特化したカリキュラムを組んでおり、早期の進路対策で大学、短大、専門学校とそれぞれの進路実績を上げている。
 「総合コース」では、70以上の選択科目を用意。「自分の夢を探す」ためのカリキュラムを組むことが出来る。

■国際理解教育に重点
 ネィティブ教員の英語授業や地域のインターナショナルスクールとの交流を通して、世界を身近に感じられるような学習環境を整備。海外研修や留学制度の選択肢も多く、実施期間や留学・研修地が充実している。
 また、イギリス、アメリカ、中国、台湾、トルコ、オーストラリア、ブータン、マレーシア、タイの各国・地域の学校と、姉妹校・交流校として提携している。

■女子高としての特色を打ち出す
 ハイセンスな制服は、中学生・在校生に人気が高い。
 一歩進んだ新しい教科「国際教養」では、株式会社ANA総合研究所との提携による「CAの姿勢から学ぶホスピタリティ」や、フリーアナウンサーによる「美しい日本語の使い方」など、女性の素養を培う授業を展開。
 また、シーズンイベントにも力を入れており、日本の四季折々の行事を大切にしている。

▼本件に関する問い合わせ先
 白鵬女子高等学校
 〒230-0074
 横浜市鶴見区北寺尾4-10-13
 TEL: 045-581―6721
 FAX: 045-571-3372
 担当: 宮毛(みやけ)
 E-mail: miyake@hakuhojoshi-h.ed.jp

6512 全国の高等学校生徒数と白鵬女子高等学校の生徒数の推移(単位:左軸=人、右軸=万人)

6515 校舎風景

6516 校舎をモチーフにしたステッカー