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【ニュース特集】音や果実で未踏の知に挑む リケジョ育成拠点にも注目(26年6~7月のアクセスランキング30)

【ニュース特集】音や果実で未踏の知に挑む リケジョ育成拠点にも注目(26年6~7月のアクセスランキング30)
大学の研究・教育の現場から、未知の世界の解明に挑む挑戦が生まれている。音の知覚に迫る共同研究、熱中症予防につながる画期的な発見、次世代の女性研究者を育む教育環境――。注目を集めた大学ニュースから、特色ある取り組みを紹介する(2026年6~7月の大学プレスセンター ニュースアクセスランキング30より)。

 北海道科学大(札幌市)情報科学部情報科学科の松﨑博季教授と、歌手・音楽家として活躍する一方、発明家としての顔も持ち、独自技術「DMV(Deep Micro Vibrotactile:深層振動)」の開発に取り組む野口五郎さんは7月1日から共同研究を開始。DMVの音響・振動特性を定量的に評価するとともに、MP3などの音声圧縮技術で失われる情報が聴覚に及ぼす影響を可視化することで、超低周波振動が知覚に与える役割を解明することを目指す(2位)。

 DMV(深層振動)とは、自然界には存在するが、人の耳には聞こえない20ヘルツ以下の超低周波音のこと。野口さんはDMVに関する特許技術を保有し、人体の健康につながる影響や応用可能性について研究を進めている。こうした中、音響特徴量解析や、音を活用した野生動物対策に取り組む松﨑教授の研究に着目したことから、今回の共同研究が実現した。

 野口さんは、同大に寄せたコメントの中で「テクノロジーが加速する中、豊かな音をどの様に未来に残すか!」と述べ、「今回の研究はAIを使用した世界初の試みになるものと考えております」と意気込みを語っている。松﨑教授は「DMVが音の知覚に果たす役割を科学的に解明し、新たな音響技術の応用につながる知見を得たいと考えています」と説明する。
https://www.u-presscenter.jp/article/128978

 近年の猛暑を受け、小中学校では夏休みを延長する動きが広がっている。職場では熱中症対策が義務化されるなど、熱中症は社会全体で取り組むべき重要課題となっている。

 こうした中、東洋大(東京都文京区)健康スポーツ科学部の加藤和則教授は、熱中症を「暑熱ストレスによる血管細胞のダメージ」という新たな視点から捉え、ハッサクなどの柑橘類の果皮に多く含まれる成分「オーラプテン」が、暑熱ストレスから血管を保護する働きを持つことを世界で初めて明らかにした(22位)。

 この研究は、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた熱中症対策研究として、文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」に採択されたことを契機に始動した「ハッサクプロジェクト」の成果の一つ。従来の熱中症対策が水分・塩分補給を中心としてきたのに対し、「血管を守ることで熱中症を予防する」という新たなアプローチを提示した点に大きな意義がある。

 研究成果は国内外で特許を取得しており、オーラプテンを配合した飴やゼリー飲料などの商品が今夏から全国で順次発売。同大でもオーラプテン入り「はっさく羊羹」の開発を進めている。ハッサクの国内収穫量日本一を誇る一方、消費低迷や生産者の高齢化という課題を抱える和歌山県の自治体や企業と連携し、大学の研究成果を健康増進と地域活性化につなげる産学官連携の取り組みとしても注目されている。
https://www.u-presscenter.jp/article/127869

東洋大健康スポーツ科学部・加藤和則教授

 優れた研究成果を生み出すには、多様な視点や発想を持つ研究者の育成も欠かせない。近年は理工系分野への女子学生の進学を後押しする取り組みが広がっており、女性研究者・技術者の活躍を支える教育・研究環境の充実にも注目が集まっている。

 甲南大(神戸市)フロンティアサイエンス学部は25年度の女子学生比率が53・8%で、AERAムック『大学ランキング2027』(朝日新聞出版)の学部別女子学生比率ランキングで3年連続1位を獲得した。26年度も55・5%と開設以来最高を更新しており、生物学と化学を融合した生命化学を基盤に、創薬や食品・化粧品など女子学生の関心が高いサブコースで人気を集めている(14位)。

 同学部は1年次から本格的な実験に取り組む実践的なカリキュラムを導入し、一人ひとりに専用のデスクとロッカーを備えた「マイラボ」を提供。日本最大級のバイオメディカルクラスターである神戸医療産業都市に隣接する立地を生かし、企業や研究機関との共同研究やインターンシップなど実践的な学びを実現している。その成果は、私立大学理学部部門で全国1位となった大学院進学率(69・4%)にも表れており、男子学生はもちろん、高度な研究力を備えた次世代の「リケジョ」育成拠点として期待を集めている。
https://www.u-presscenter.jp/article/127570

甲南大

[1]日本大学(東京) 林真理子理事長の任期満了に伴い、新理事長に同大生物資源科学部長の関泰一郎氏が就任。任期は2030年6月開催の定時評議員会終結までの約4年間。(6/25)

[2]北海道科学大学(北海道) 情報科学部の松﨑博季教授が、DMVの開発に取り組む歌手の野口五郎さんと共同研究を開始。(7/14)

[3]京都産業大学(京都) 女子サッカー界のレジェンド 、澤穂希さんが経営学部特別客員教授に就任。秋学期開講の新規科目「マネジメント特講(スポーツ)」に登壇予定。(7/17)

[4]東京都立大学(東京) 名桜大(沖縄県名護市)と包括的連携覚書を締結。28年4月開設予定の共創学部などで、異なる地域特性を生かした教育研究の展開や教職員の連携を通じ、実践的な学びを相互に深める。(7/8)

[5]白鷗大学(栃木) 栃木県佐野市と包括連携協定を締結。地域振興、人材育成、福祉などの多様な分野で協力。(7/17)

[6]関西大学(大阪) 野球部が全日本大学野球選手権で54年ぶりに日本一の快挙。7月9日に優勝パレードを開催。(7/2)

[7]実践女子大学(東京) 10年以上にわたり新潟県十日町市と交流を続けてきた生活科学部・須賀由紀子教授のゼミ生12人が観光PRポスター「10日じゃ足りない十日町」などを制作。JR立川駅のイベントで展示。(7/15)

[8]中央大学(東京) 学校法人中央大学理事長に大村雅彦名誉教授が再任。任期は28年度定時評議員会終結時まで。(6/22)

[9]城西大学(埼玉) 埼玉県鳩山町と包括連携協定を締結。人口減少や地域課題の多様化が進む中、大学が持つ教育・研究の知見や学生の活動を地域に生かし、持続可能なまちづくりの推進を目指す。(7/3)

[10]神田外語大学(千葉) 28年4月に向け「国際経営学部(仮称)」の設置構想を発表。建学理念である語学教育を基盤に、経営学・経済学・会計学などのビジネス教育と、データ/AI活用に関する学びの展開を目指す。(7/17)

[11]日本大学(東京) 大貫進一郎学長の再任が決定。任期は30年6月開催の定時評議員会終結までの約4年間。(6/25)

[12]東京医科大学(東京) 脳の神経回路を支えるグリア細胞の一種である海馬アストロサイトの分化開始を制御する仕組みを、組織・神経解剖学分野の大山恭司准教授らの研究グループが解明。脳腫瘍治療への応用に期待。(7/6)

[13]東洋大学(東京) 27年4月の「環境イノベーション学部」および同研究科の設置届出が文部科学省に受理。複雑化する環境問題に対し、デジタル技術や科学コミュニケーションを活用しながら新たな解決策を探究する。(6/29)

[14]甲南大学(兵庫) 進化型理系を掲げる「フロンティアサイエンス学部」が、女子学生比率の理学部部門で1位(53.8%)に。(6/25)

[15]大阪工業大学(大阪) 利用者が本を検索すると書架まで案内してくれる図書館支援ロボット「Romi」を、国内の図書館で初めて期間限定で導入。日常生活支援におけるロボットの可能性を体感し、学生の研究・開発の刺激に。(7/9)

[16]青山学院大学(東京) 第16代院長に伊藤悟・青山学院宗教部長が就任。任期は30年6月30日までの4年間。(6/25)

[17]東京医科大学(東京) 8月8・9日に来場型オープンキャンパスを開催。模擬授業のほか、学生による医療体験イベントも。(7/1)

[18]大阪成蹊大学(大阪) 27年4月の「経済学部」設置が認可。7学部と大学院を擁する学生数約5,000人の中規模総合大学に。(7/1)

[19]東京都市大学(東京) 8月に「横浜キャンパス オープンファカルティ」を開催。新棟7号館の設備や教育・研究事例を紹介。(7/3)

[20]聖心女子大学(東京) 28年4月、現代教養学部を再編し「異文化コミュニケーション学科」「日本文化学科」「国際社会学科」の3学科の設置を構想中(学科名はいずれも仮称)。キャンパス整備も計画中。(6/23)

[21]甲南大学(兵庫) 複合商業施設・御影クラッセで7月開催の「夏の自由研究スクール」に参画。学生らが4つの企画を実施。(6/29)

[22]東洋大学(東京) ハッサクの成分「オーラプテン」が血管を守り、熱中症予防に効果を発揮することを世界で初めて発見。(6/25)

[23]東京都市大学(東京) 大学等が地域や産業界と連携し、リ・スキリングプログラムを開発・提供する文部科学省「産学連携リ・スキリング・エコシステム構築事業」に、同大の「建設業DX/AI変革リーダー育成プログラム」が採択。(7/2)

[24]東京家政大学(東京) 学校法人渡辺学園の新理事長に井上俊哉学長・副理事長が就任。菅谷定彦前理事長は名誉理事長に。(7/3)

[25]東京未来大学(東京) 指定学生寮への入寮で、平日の学食での1日3食(定食)が無料になる新制度を27年4月から開始。初めての一人暮らしで乱れがちな食生活を、大学の食堂がサポート。(6/22)

[26]大阪成蹊大学(大阪) 芸術学部グラフィックデザインコース4年の高橋朱音さんが、第74回朝日広告賞で入選。(7/10)

[27]実践女子大学(東京) 生活科学部(現・環境デザイン学部)の安齋利典教授ゼミが日本相撲協会とコラボし、小野﨑和佳さん(4年)がデザインしたコンパクトミラー型相撲グッズ「ダブルミラー」を7月の大相撲名古屋場所で販売。(7/1)

[28]東京大学(東京) 8月3・4日にオープンキャンパスをオンライン開催。総長登壇のクロストークなど約300企画を配信。(7/8)

[29]相模女子大学(神奈川) 創立125周年記念事業の一環で建設中の新棟の名称を8月2日まで公募。コワーキングスペースやカフェなどを備え、学園関係者と地域の人々が交流し、新たな学びや活動が生まれる「共創の架け橋」を目指す。(7/3)

[30]甲南女子大学(兵庫) メディア表現学科が7月18・19日に、神戸・元町で学外公開イベント「まちなかキャンパス」を開催。(6/30)