大学通信

街はでっかいキャンパスだ! 学生たちの地域貢献活動

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キャンパスで学ぶだけが「授業」ではない。地域貢献の一環として、いま学生が地域に根ざしたさまざまな活動を展開している。その内容も「エコ」「子育て」「ふれあい」「地域活性」など個性的だ。【慶應義塾大学、清泉女子大学、聖学院大学、学習院大学、横浜市立大学】

 学生の地域に根ざした活動が盛んだ。「地域貢献活動」と一括りにしてしまうこともできるが、その内容は多様で個性的だ。
 地域貢献活動なので、まずは地域の役に立つというのが第一の目的だが、その切り口は世相を反映したものが多く、地域だけの活動にとどめておくのがもったいないものもある。

 まずは「エコ」の観点から。
 慶應義塾大学では、学生団体「環境サークルE.C.O.」が中心となって、日吉キャンパスで「環境週間」を実施している。7回目を迎えた今年は、地域住民にも環境問題に関心を持ってもらうためのさまざまな企画を実施した。「クリーンアッププロジェクト」では、日吉キャパスとその周辺のごみ拾いを行った。大勢でごみ拾いを行うことで、学生や地域住民のごみ問題に関心を持ってもらうことが目的だという。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=252 )

 清泉女子大学(東京都品川区)の学生グループ「五反田綺麗にし隊」は毎月1回、地元五反田の商店会や町会の方々とともに、清掃や花植え活動を行っている。その実績が評価され、品川区の「しながわ環境大賞」を受賞した。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=165 )

 「子育て支援」を目的とした地域貢献活動で注目を集めているのは聖学院大学(埼玉県上尾市)だ。
 同大に隣接する子育て支援センター「わかば」では、同大学の人間福祉学部児童学科の教員が保育指導・育児相談にあたり、学生が保育ボランティアを行っている。今年の5月から始まったこの活動は、大学の保育教育の実践の場となると同時に、大学と地域が協力して子育てを行うところに大きな特色がある。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=247 )
 同大ではこのほかにも、ホタルの再生に取り組み、地域住民に公開している。大学の前を流れる鴨川には1960年代までホタルが生息していたが、それを再生させようと2004年に「ホタルのビオトープ(生物空間)」を作り、毎年6月に「ほたる祭り」を開催している。近隣の住民が家族で訪れる“地域のイベント”だ。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=242 )

 「ふれあい」の観点から学生が活躍しているのは、学習院大学(東京都豊島区)の馬術部だ。
 120年を超える歴史を誇る学習院の馬術部では毎年、豊島区の障害福祉課と連携して、心身に障害を持つ子どもたちを対象に「馬とふれあう会」を開催している。“乗馬による心身の健康の回復と維持”を目的とする「ホース・セラピー」を体験してもらうこのイベントは、学生にとっては乗馬の楽しさを教えられる喜びや、地域貢献の大切さを身をもって感じられる貴重な場ともなっているという。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=211 )

 横浜市立大学(横浜市金沢区)の学生たちは、「地域活性」のために一役買っている。
 地域情報満載のフリーペーパー「金沢HAKKEN」は、学生と地域の結びつきを強め、地域活性化につなげたいという学生の思いから始まったプロジェクトだ。大学のある横浜市金沢区の地域情報やお店の紹介など、新入生や地域住民に十分に楽しんでもらえる内容で、昨年度は発行後数日間で3,000部が配布されるなど大好評だったという。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=144 )

 学生たちの地域貢献活動には、「地域のために少しでも貢献したい」という思いが詰まっている。キャンパス内での座学だけでは「頭でっかち」になってしまう。キャンパスから飛び出して地域に貢献する学生たちにエールを送りたい。