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充実した学生生活を送るために 大学のメンタルヘルス対策

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近年、大学生の不登校や引きこもり、中退が大きな問題となりつつある。悩みやトラブルがあっても、ひとりで抱え込んでしまうケースが多いようだ。こうした状況を受けて、「メンタルヘルス対策」に取り組む大学も増えてきている。学生が気軽に訪れ、相談できるよう、さまざまな工夫を凝らしているのが特徴だ。
【聖学院大学、日本工業大学、実践女子大学】

 聖学院大学(埼玉県上尾市)では、学生が困ったときに相談できる窓口を数多く用意し、各部署が担当分野についての相談を受け付けてきた。2009年4月からは、これらに加えて「学生生活インフォメーションルーム」を開設した。学生部の教員15名が担当し、各教員が、研究室を在室時に開放する形で設置。学生はどの学科の教員の部屋も訪れることができ、「どこに相談に行けばいいのか」「こんなことを相談してもいいのか」「相談したいけど、行きづらい」といった悩みを抱える学生でも気軽に立ち寄れるように工夫している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=840 )
 
 日本工業大学(埼玉県宮代町)では、「学修支援センター」が中核となり、教員と「学生支援部」「健康管理センター」「学生相談室」が連携して対応している。「学生相談室」には臨床心理士2名が在籍。近くの精神科や保健センターと連携し、保護者とも連携をとりながら、学生が悩みや問題を解決していけるような環境を整えている。学業面だけでなく、友人関係、経済的問題、健康・精神面での悩みにも対応している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=835 )
 
 実践女子大学(東京都日野市)は、和やかな雰囲気で誰でも入りやすい学生談話室を目指し、昨年秋にリラックスルーム「のんびり」を開設した。図書館や情報ラウンジなど多くの学生が利用する本館1階の一角にあり、なかなか相談することができない学生、勉強に打ちこめない学生、ストレスを溜めている学生が気軽にコミュニケーションをとれるよう配慮している。相談員との会話をきっかけに、授業に復帰できた学生もいるという。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=823)