大学通信

地元企業との連携で社会貢献に取り組む大学

ニュース特集  /  ニュース特集

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

地元企業と提携し、新しい商品やサービスを生み出す大学が注目を集めている。大学の産学連携というと、理系の研究成果を商品化するものをイメージしがちだが、最近は施設活用や学生がカリキュラムの中で行う商品開発なども多い。
【工学院大学、東京家政学院大学、金沢工業大学、京都外国語大学、流通科学大学】

 工学院大学(東京都新宿区)では、隣接する京王プラザホテルと提携し、2月1日から1か月間限定で、受験生が宿泊する場合、ホテル滞在中に同大の図書館を利用できる特典を提供する。京王プラザホテルでは、例年受験生をサポートするさまざまなサービスを用意しているが、大学図書館利用の特典は初めての試みだ。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1432
 
 東京家政学院大学(東京都町田市)では、昨年度から食科学実験実習で多くの地域企業と共同して食品開発を実施している。以前開催した地域交流会でも、ハム・ソーセージメーカーと共同開発したメニューを発表した。今年の1月24日(日)、31日(日)には、こんにゃく製造会社の岡田食品加工(有)と、cafe e’Sweet(カフェ・イー・スウィート)と共同でこんにゃくの新たな食べ方を提案する“こんにゃくcafe”を開催する。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1495
 
 金沢工業大学(石川県石川郡)では、地域と一体となった教育プロジェクト活動の第一弾として、学生アパートのリノベーションをユーザーである学生自身が参画して行っていく「Re-Design Apartment Project(RDAプロジェクト)」がスタート。プロの建築家、工務店、KIT指定アパートオーナーの協力の下で、実践的かつ現実的なリノベーションに取り組んでいく。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1423
 また、同大感動デザイン工学研究所では、日本デオドール株式会社とサラウンディング株式会社との共同研究の成果として、脳活香料の効果を確認した。これは、産学連携教育・研究の一環として、プロジェクト・テーマの提案があり、神宮英夫研究室の大学院システム設計工学専攻1年の半田辰徳君と心理情報学科4年の林大貴君が研究に取り組み、具体的な成果となったものである。眠気を減少させる“脳活”グッズは、石川県内の金沢神社・小松天満宮・椿原神社、うつのみや書店で発売されている。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1455
 
 京都外国語大学・短期大学(京都市右京区)と近畿日本ツーリスト株式会社(以下、KNT)は、2008年12月に「インターンシップ包括プログラム」を締結。その集大成として、同プログラムにより海外研修を経験した学生がKNTとともに企画した「グアム国際文化体験ツアー」が発売された。大学は海外での就業体験で学生のキャリアプランへの意識向上や職業理解を高め、企業戦力となる人材の育成を目指す。KNTは旅行業の経験を生かし、同プログラムの海外企業の受け入れ先交渉や現地環境整備、海外研修中のリスク管理などを行う。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1376
 
 流通科学大学(兵庫県神戸市)では、地元で活躍できる人材育成を目指し、「神戸研究学園都市 大学ゼミ対抗イベント――モロゾフ株式会社のビジネスチャンスの発掘と提案」を開催した。同イベントは、同大と兵庫県立大学、神戸芸術工科大学の3大学が連携した初の試み。新たなビジネスチャンスのきっかけとなるアイデアを“学生主体の活動”から生み出すことを目的に、神戸市に本社のある洋菓子メーカー・モロゾフ株式会社の協力のもとで始まった。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1430
 また、同大学生が企画したオリジナルの姫路ご当地弁当「姫路おでん トライスバーガー弁当」が、JR姫路駅構内売店と阪神百貨店梅田本店で販売された。これは、同大観光・生活文化事業学科の学生と、121年前から姫路駅で駅弁を販売する「まねき食品」が協働で開発したもの。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1494