大学通信

経営状態を客観的に評価 大学の格付け

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近年、大学の経営について関心が高まる中、注目される指標として「格付け」がある。本来、企業などに対して行われてきたものだったが、この格付けを大学経営に生かしていこうという大学が増えている。相対的な外部評価を得ることで安定した経営をアピールできるからだ。
【法政大学、神奈川大学、追手門学院大学】

 大学の評価基準には、志願者数や偏差値などの客観的な指標やブランド力などがあるが、経営を相対的に指標化する「格付け」は、今後さらに注目されると言われている。
 格付けで特に着目されるのは収支の状況。収入の大部分を占める納付金の源となる学生募集力が重視されている。このほか、大学設立の経緯や教育内容などが加味され、総合的に評価が行われている。
 
 学校法人法政大学(東京都千代田区)は、「株式会社 格付投資情報センター(R&I)」の格付けを「AA-(安定的)」で更新した。学校法人法政大学は、2003年2月に学校法人として国内初の格付けを取得。今回が7度目の更新となる。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1506
 
 学校法人神奈川大学(横浜市神奈川区)は株式会社日本格付研究所(東京都中央区)から長期優先債務の格付け「AA(ダブルAフラット)」を取得した。また、格付けの見通しは「安定的」とされた。同大の歴史や伝統、卒業生の社会での活躍、健全な財務体質、学園の将来に向けた指針として策定した「学校法人神奈川大学将来構想」の内容や取り組みなどが評価されたものと考えられる。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1503
 
 学校法人追手門学院(大阪府茨木市)は、株式会社格付投資情報センター(R&I)の発行体格付け「A」(シングルA)を2004年以降6年連続して取得した。格付けは、追手門学院大学・大学院、追手門学院中・高等学校、追手門学院大手前中・高等学校、追手門学院小学校、追手門学院幼稚園で構成する学校法人追手門学全体の評価で、「信用力は高く、部分的に優れた要素がある」という内容だ。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1080