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学習院大学がノーベル化学賞受賞者・下村脩博士に名誉博士号を授与

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学習院大学では3月31日に理学部生命科学科の開設一周年を記念して、ノーベル化学賞受賞者、下村脩博士による特別講演会を開催。これに先立ち、下村博士に対し学習院大学名誉博士号の授与式が行われ、学位記が福井憲彦大学長から下村博士へ授与された。

 学習院大学では3月31日、理学部生命科学科の開設一周年を記念して、ノーベル化学賞受賞者・下村脩博士による特別講演会を、学習院創立百周年記念会館正堂にて開催した。

 この特別講演会に先立ち、下村博士に対して学習院大学名誉博士号の授与式が行われ、学位記が福井憲彦大学長から同博士へ授与された。
 学習院大学名誉博士号は国の内外を問わず、学問・文化の向上発展に顕著な功績があると認められる方に贈られるもので、フォード前米大統領、サッチャー前英国首相など6人に続き、下村博士は7人目、日本人初の授章者となった。

 授与式後、下村博士は、少年時代から緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見に至るまでの道のりについて、戦時体験や運命的な恩師たちとの出会いなどを交え講演。クラゲ捕りでの苦労話も披露され、会場は和やかなムードとなった。

 下村博士は講演中も、講演後の質疑応答の際にも、基礎的研究の重要性を強調。次の時代を担う若者に対して、「やってできないことはない」「一にも二にも努力、努力!」と、揺るぎのない大切なメッセージが伝えられた。

 
◎下村 脩博士
 1928年京都府福知山市生まれ。長崎大学薬学部助手、プリンストン大学研究員、名古屋大学助教授、プリンストン大学主任研究員、ボストン大学医学部教授(兼任)、ウッズホール臨海実験所主任研究員などを経て、現在はマサチューセッツ州ファルマスの自宅の発光タンパク質研究室にて研究を続けている。2008年、ノーベル化学賞受賞。ほかに文化勲章(2008)、朝日賞(2007)などを受賞。

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人学習院 総合企画部広報課
 担当: 青崎、杉本
 TEL: 03-5992-1008
 E-mail: koho-off@gakushuin.ac.jp

1224 下村脩博士(左)に学位記を授与する福井憲彦・学習院大学長