東京家政学院大学

江戸の味をエコ・クッキングで再現――東京家政学院大学が皇居外苑楠公レストハウスの新メニュー「江戸エコ行楽重」開発に協力

大学ニュース  /  イベント  /  産官学連携

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

このたび東京家政学院大学は、エコ・クッキング推進委員会、財団法人国民公園協会皇居外苑との協働により、オリジナル特別メニュー「江戸エコ行楽重」を開発。8月1日(日)より、皇居外苑楠公レストハウスで提供が開始されることになった。

 循環型社会といわれる江戸時代に焦点を当てた「江戸エコ行楽重」は、「EDO→ECO エコ・クッキングプロジェクト」の一つとして誕生したもの。すべて店舗で手作りし、旬かつ地産地消の食材や調味料にまでこだわったエコ・クッキングで、江戸の味を再現。本物志向の大人を満足させる味であることはもちろん、子どもたちへの食育、環境教育にもなる。
 開発にあたっては、同大名誉教授の江原絢子氏が中心となり監修し、学生や附属図書館も協力した。
 
 同大は附属図書館の特別コレクション“大江文庫”として、江戸時代の和本を中心に昭和初期にいたる資料約3万点を所蔵している。写本、巻物、錦絵等のコレクションの全容から日本人の庶民生活の流れを伺い知ることができることで内外の研究者にも広く知られているが、今回、「江戸エコ行楽重」を食べた方に配布する小冊子にも、同図書館所蔵の資料が使われる。
 
 
「江戸エコ行楽重」の提供
 江戸時代の食文化は、食材を無駄にせず、旬の食材、地産地消の食材を使う現代のエコ・クッキングにつながる理にかなったものだった。江戸時代に発展し、現在に受け継がれている味のルーツと現代の素材とを融合させ、当時の文献などをもとに「江戸の味」をエコ・クッキングで再現。
【実施日】2011年8月1日(日)~ ※ただし休館日を除く
【場所】皇居外苑楠公レストハウス(千代田区皇居外苑1-1)
【提供メニュー】新開発オリジナル特別メニュー「江戸エコ行楽重」
【提供について】提供時間は11:00~14:00。前々日(土・日・祝日を除く)の16時までに電話にて予約。
【連絡先】国民公園協会皇居外苑事務所 電話:03-3231-0878
 
「江戸エコ行楽重」のこだわり
【食材】野菜は、練馬区石神井や茨城県や神奈川県の契約農家等の旬の野菜を使用し、魚介は主に東京都八丈島産を使用。地産地消を心がけている。
【調味料】昔ながらの調味料「煎り酒」をレストランで手作り。塩は東京都大島産の塩を使用。
その他の調味料も厳選したものを使用。
【調理法】エコ・クッキングチェック項目25 をクリア。
 
監修者
◆江原 絢子  東京家政学院大学 名誉教授/(社)日本家政学会食文化研究部会部会長
 江戸時代の料理文化をはじめ、広く日本の食文化、食教育、調理学の分野で活動に携わる。著書に「落語にみる江戸の食文化」「食生活と文化‐食のあゆみ」「近代料理書の世界」「日本食物史」(以上共著)、「食と教育」(編著)など食生活の歴史に関わる著書多数。
◆三神 彩子  エコ・クッキング推進委員会 チーフエコ・クッキングインストラクター
 エコ・クッキング全国普及のために、指導者の養成をはじめ、執筆、講演など多岐に活躍。
著書に「地球からのSOS エコで応答せよ!」「男の料理 エコ・クッキング」「70 のQ&A でまるわかり お財布にやさしいエコロジー」など、子ども向けから大人向けまで多数。
 
EDOECO エコ・クッキングプロジェクト」小冊子
「江戸エコ行楽重」提供に伴い、江戸時代の食生活や循環型社会、今につながるエコ・クッキングの知恵など、よりわかりやすく楽しんで頂くための「EDO→ECO エコ・クッキングプロジェクト」の冊子を発行。
――私たちが当たり前だと思っている現代の暮らしができるようになったのは最近のこと。水を汲み、火を起こし、自然エネルギーを上手に使って食べ物や物を大切にする暮らしが、ついこの間までありました。でも実は、便利になったはずの今の暮らしには無駄がいっぱい。江戸時代のアイデアが今に生きるエコ・クッキングを取り入れて、粋でいなせな暮らし方を今日からはじめてみませんか?――(冊子本文より)
【形態】A5 横 16ページ
【内容】EDO→ECO エコ・クッキングプロジェクトの内容
  江戸の食文化と循環型社会
  エコ・クッキングと江戸時代の知恵
  「江戸エコ行楽重」のおいしいヒミツ
  現代、江戸時代、エコ・クッキング調理の比較
【配布】「江戸エコ行楽重」お召し上がりの方、ならびに建屋内にて希望者に配布
 
 
◎「EDO→ECO エコ・クッキングプロジェクト」とは…
 財団法人国民公園協会皇居外苑とエコ・クッキング推進委員会との協働プロジェクト。江戸城のあったこの地で「江戸」に焦点を当て、創意工夫で編み出された江戸庶民の味をエコ・クッキングを通じて再現し、食育及び環境教育に貢献すべく立ち上げたもの。
◎エコ・クッキングとは…
「食」を通じて、「身近な題材で、環境問題を体験的に楽しく考える」というコンセプトのもと、買い物から料理、片づけにいたるまでの一連の流れを通して環境に配慮する食生活を意味する。(エコ・クッキングは東京ガス株式会社の登録商標)
 
 
▼本件についての問い合わせ先
 東京家政学院大学 入試広報課 森田
 〒194-0292 東京都町田市相原町2600
 TEL: 042-782-9412
 FAX: 042-782-1711
 E-mail: morita@kasei-gakuin.ac.jp