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医師不足解消に取り組む大学の医学教育

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昨今、地方の医師不足や診療科の偏在などが社会問題となっている。全国の医科大学や医学部では対策としてさまざまな取り組みを行っているが、医師の人数をただ増やすだけではなく、優秀な医師を育てる仕組み作りにも力を入れている。
【東京医科歯科大学、北里大学、昭和大学】

 東京医科歯科大学(東京都文京区)医歯学教育システム研究センターでは、文部科学省の「社会人の学び直しニーズ対応教育推進事業」の委託を受け、東京医科歯科大学内科、小児科、産婦人科と青梅市立総合病院と協力し、女性医師復職支援事業を実施している。
 また、同大は1月に、381平方メートルの広さをもつ医学系のスキルスラボIを新規オープン。開放的な広い空間を持ち、最新鋭のシミュレータを備えたラボは、医学生や研修医、その他コメディカルの臨床スキル実習に使用されている。さらに、6月には歯学系のスキルスラボIIがオープン。歯学生や研修医、その他コメディカルの臨床スキル実習に使われている。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1881
 
 北里大学(東京都港区)では、チーム医療におけるスタッフ間の相互理解や協働のあり方を実践的に学ぶため、2006年から「チーム医療教育プログラム」の具体的な取組みとして「オール北里チーム医療演習」を実施している。2010年度は学生約1,100人が一堂に会し、医療に関するさまざまなテーマについて議論を重ね、求められるチーム医療のあり方などを発表した。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1757
 
 昭和大学(東京都品川区)では、8附属病院の医療従事者を対象としたワークショップを開催。「より良いチーム医療を実践するためコ・メディカル間の意思の疎通を図る」を目標に、各病院から選ばれた看護師、薬剤師、放射線技師、検査技師、管理栄養士、臨床工学技士、歯科技工士、歯科衛生士、事務職の34名が討議した。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1922
 7月20日(火)には、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部合同のオープンキャンパスを開催。当日は、同大の大きな特色の一つである全寮制教育や、チーム医療教育についての説明などを企画している。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1918
  また、医療法人幕内会と連携し、鏡視下(腹腔鏡、胸腔鏡、内視鏡)手術の手技向上・修練及び新しい術式の開発を目的とした「昭和大学・山王台病院 医療技術内視鏡手術トレーニングセンター S-TEC」を茨城県小美玉市に開設。鏡視下手術の技術に興味を持った学生・研修医を育成するとともに、適切な技術・技能を持った医師の育成に力を入れている。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1371