東京家政大学

東京家政大学生と新潟市の農業者らによる「白藤プロジェクト」が、農林水産省「食と地域の『絆』づくり」の優良事例に選定

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東京家政大学生活科学研究所では2007年より新潟市の業者と連携し、幻の醸造米「白藤」を復活させるプロジェクトを展開。女子学生も参加し、田植えや稲刈りなどを体験するほか、「白藤」を利用した化粧品や食品の開発にも取り組んでいる。こうした中、同プロジェクトは農林水産省の「食と地域の『絆』づくり」の優良事例に選定され、12月1日に内閣総理大臣官邸において選定証授与式が行われることとなった。

 「白藤プロジェクト」とは、東京家政大学(東京都板橋区:分析、調査、商品企画担当)、上原酒造(新潟県新潟市:醸造担当)、エコ・ライス新潟(新潟県長岡市:栽培担当)の3者で産学連携し、江戸末期から昭和初期にかけて新潟県で栽培されていた醸造米「白藤」を復活させるという取り組み。学生も参加し、2007年5月の田植え、草取りを経て、同年9月15日には収穫に成功した。
 同プロジェクトでは収穫した「白藤」を原料に、江戸古式仕込みの日本酒「白藤郷」を醸造するほか、サプリメントや化粧品の開発を行うなど、女子学生の目線を取り入れた活動を進めている。

 こうした一連の取り組みが、このたび農林水産省の「食と地域の『絆』づくり」の優良事例に選定された。
 「食と地域の『絆』づくり」とは、国民の「いのち」を支える基礎として、「食」を生み出す農林水産業と、その舞台となる農山漁村の活力を再生するため、地域内外の結び付きによる創意工夫にあふれた地域活性化の取り組みを先駆的優良事例として選定し、全国に発信・奨励するもの。今年4~5月に公募を行い、80団体の応募のなかから23の取り組みが選定された。

 同プロジェクトは東京家政大学生と、新潟県の農業者・加工業者をはじめ多くの人が参加・協力し成立している。管理栄養士の卵であり、「食育」の道を志す学生たちが食物の生産現場を体験する姿は、地域の農家に多くの刺激を与えている。

団体名:東京家政大学白藤プロジェクト
活動の名称:「食育の循環」田んぼを丸ごと愉しむ!
活動の概要:
・東京家政大学の女子学生が、田植え、稲刈り、酒仕込み、商品開発、東京の小学校における食育活動等、単なる農業体験に留まらない多彩な活動を展開。
・女性の視点から「幻の米『白藤』」を使った化粧水やアルコール度数低めのビール、お菓子等の開発・販売に携わり、その販売益から活動費(交通費等)を確保。
・地域の農家や醸造蔵の人たちに刺激を与えるだけでなく、栄養士や食育の道を目指す学生の実習の場となっている。

選定証授与式
日時:2010年12月1日(水曜日)18時00分~
場所:内閣総理大臣官邸(東京都千代田区永田町2-3-1)

▼本件に関する問い合わせ先
 東京家政大学 進路支援センター
 〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1
 TEL: 03-3961-2443
 http://www.tokyo-kasei.ac.jp/