千葉工業大学

時間や場所にとらわれない自由な演習環境を実現――千葉工業大学が富士通のクラウドサービスを活用した理工系専門の学習環境を構築

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このたび学校法人千葉工業大学は富士通株式会社と共同で、芝園キャンパスにおいてクラウドを活用した仮想デスクトップ環境を構築。学生はCADやデザイン系のアプリケーションを使って、いつでもどこでも自由に学習・開発演習することが可能となる。これにより、同大はICT運用の効率化やトータルコストの削減、セキュリティの強化を実現する。環境には富士通のクラウド上で提供する仮想デスクトップサービス(DaaS)「ワークプレイス-LCM」を利用しており、大学では初の事例となる。

 経済および産業における競争が激しさを増す中、千葉工業大学(所在地:千葉県習志野市、学長:本岡誠一)では、より高度な人材輩出のために学生支援の強化、入学前教育をはじめとする学習内容の拡充、キャリア支援の推進、キャンパスの充実など、さまざまな施策に取り組んでいる。
 こうした中、学習の質や時間の保証を行うことを目的に、このたび富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已)と共同で、芝園キャンパスにクラウドによる仮想デスクトップ環境を構築した。

 千葉工業大学では、エレクトロニクス・メカトロニクス統合設計技術などを習得する高度な授業での活用も視野に入れ、富士通が提供予定の次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」を試験導入し、実証授業なども行う予定。今後は、芝園キャンパス全体のクラウド化構想や津田沼キャンパスへの展開など、ICTインフラ基盤をさらに強化していく予定である。

■クラウドによる仮想デスクトップ環境
 クラウドを活用した仮想デスクトップ環境の提供により、芝園キャンパス内では情報処理演習室だけでなく、いつでもどこでも自由にPCからセンターへ接続ができ、学生は自分の時間を有効活用しながら学習・開発演習ができる。
 アプリケーション導入およびバージョンアップなどの一括作業ができるだけでなく、仮想PC方式により、学生一人ひとりにPC環境を整えることができるため、将来的には自宅からも利用が可能となる。

■富士通の「ワークプレイス-LCM」
 富士通のデータセンターのクラウド基盤を最大限活用し、パソコンやプリンタ、複合機、オフィスに設置された部門サーバなどのICT機器のライフサイクル(企画・設計、導入、運用から撤去・廃棄まで)をトータルに支援するサービス。企業内において多様化・マルチベンダー化するICT機器の調達、導入、日常運用や最新環境への移行など、さまざまな作業を全て月額料金で提供するアウトソーシングサービスである。

■富士通の次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」の検証
 富士通が社内で実践する電気系と機械系のCADの統合設計コンセプトをもとにした次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」を、大学では初めて試験的に利用する予定である。この「エンジニアリングクラウド」は、CADやPDM、デジタルモックアップなど、製造業のお客様のものづくりを支援する富士通のソフトウェア群、ならびにものづくりを革新する新しいサービス群を、富士通データセンターからクラウドサービスとして提供していく。
 同大は、このシステムを検証することで、富士通が培ってきた製造工程の最新技術と、従来クラウドでは不向きとされていたCADや動画なども高速に処理できる環境を体験し、将来携わる製造現場の学びにつなげることを期待している。

【関連Webサイト】
 ● http://www.it-chiba.ac.jp/ (千葉工業大学 サイト)
 ● http://fenics.fujitsu.com/outsourcingservice/lcm/workplacelcm/ (富士通「ワークプレイス-LCM」紹介サイト)
 ● http://jp.fujitsu.com/solutions/plm/e-cloud/index.html?pr1031 (富士通「エンジニアリングクラウド」紹介サイト)

※記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

▼本件の報道に関する問い合わせ先
 ●学校法人千葉工業大学 情報システム課
  TEL: 047-478-0227(直通)
 ●富士通株式会社 広報IR室
  TEL: 03-6252-2174(直通)