北里大学

北里大学で学ぶ意義を考える――1年生を対象とした授業科目「北里の世界」には学長も登壇

大学ニュース  /  教育カリキュラム  /  その他

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

北里大学では、1年生を対象に学内外の講師によるオムニバス形式の授業科目「北里の世界」を開講している。この授業では、学祖・北里柴三郎や北里大学のあゆみをたどり、生命科学・医学を学ぶ楽しさや北里大学で学ぶ意義を考える。

 北里大学では、細菌学・免疫学の基礎を築いた学祖・北里柴三郎の事績を学び、そこに込められた思いと、建学の精神にも息づくその理念が結実した同大の現況について理解を深めるため、平成19年より1年生を対象に「北里の世界」を開講している。

 生命科学・医学の分野は加速度的な発展を続けており、私たちはその基礎研究や応用を通して社会に貢献したいという希望や夢をふくらませている。しかしながら、科学技術は人間による制御を越えて自己増殖する可能性をはらんでおり、大きな倫理的な問題も抱えている。生命科学・医学を学ぶ学生には、生命科学・医学の進展と制御、その両者の調和を図りながら社会全体の幸せを考えていくことが求められる。

 「北里の世界」では、学内外の講師陣がオムニバス形式で全15回の講義を行なう。プレゼンテーションやビデオなどでの情報発信のほか、講師と学生が問題意識を共有できるよう討論の場を設けている。学祖や北里大学のあゆみをたどるとともに、生命科学・医学の最前線を知り、科学的なものの見方や考え方、学ぶことの面白さへの理解を深め、北里大学で学ぶ意義や学習目標を専門課程に進む前に明確にするきっかけを与えるのが狙いだ。テーマも「北里大学の理念とその展開」をはじめ「生命科学と倫理」、「北里柴三郎;免疫学・ワクチン学のはじまり」、「福澤諭吉と北里柴三郎」など幅広く扱っている。また、白金キャンパスにある北里柴三郎記念室の見学をカリキュラムに組み込み、北里柴三郎の業績や歴史に直に触れる機会を用意している。

◆北里大学の建学の精神
 学祖・北里柴三郎は、破傷風菌の純粋培養の成功やペスト菌の発見など研究者として知られる一方、日本医師会の創立や慶應義塾大学医学部の教育にも携わるなど事業者・教育者としても功績を残した。北里大学では、北里柴三郎が成した学統を受け継ぎ、彼が一生を通じて顕現した「開拓」「報恩」「叡智と実践」「不撓不屈」を建学の精神としている。
  開   拓:「事を処してパイオニアたれ」 
         科学の世界ではパイオニアとなり独創性に富んだアイディアを持つ。
  報   恩:「人に交わって恩を思え」
         自分を育ててくれた人と社会に感謝し社会に貢献することで、恩に報いる。
  叡智と実践:「そして叡智をもって実学の人として」
         学んで得た知識と技術を実践の場に活かし社会に還元する。
  不撓不屈:「不撓不屈の精神を貫け」
         そのためには、いかなる困難にも屈することなく、果敢にチャレンジする。

▼本件に関する問い合わせ先
 北里大学 教学センター
 〒252-0373 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
 TEL: 042-778-9031
 FAX: 042-778-9233
 E-mail: gakusei@kitasato-u.ac.jp
 URL: http://www.kitasato-u.ac.jp