大阪工業大学

大阪工業大学の学生たちが段ボールテーブルと座椅子を製作 ~今自分たちが取り組める復興支援を~

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大阪工業大学(学長:井上正崇)工学部空間デザイン学科の学生たちが、福島県いわき市の仮設住宅などで避難生活を送られている方々に使っていただこうと、段ボール家具を製作した。今回製作したのは、三層強化段ボールを使ったテーブルと座椅子25セットで、1月27日に現地に届けた。これらの家具は今後、いわき市などで支援活動をされているグループを通じて同市内の被災者の方々に届けられる予定。

 学生たちのこの活動は、同学科プロダクトデザイン研究室の教員が、福島県いわき市在住の知人から「仮設住宅で利用してもらうために3層強化段ボール製のテーブルを32組製作して希望者を募ったところ250件の応募があった」という話を聞き、それを知った同研究室の3年次生9人が「遠く離れた関西に住む自分たちが、今できる支援をしたい」と製作に取り組んだもの。

 テーブルのサイズは所定の規格に則り、天板は一辺が600mm、高さが約300mm。座椅子は小さな子どもたちや正座をするのが困難な高齢者の方に使っていただくのに手軽なサイズになっている。学生たちは「自分たちが製作したテーブルを見た子どもたちが少しでも喜んでくれるように」「テーブルのデザインをきっかけに、テーブルを囲んだ人たちに会話が広がるように」との願いを込めて、「関西紹介マップ」「星座」「絵本」「だまし絵」「シール」の5テーマで天板をデザインし、課題制作の合間や年末年始などを利用して製作した。

 震災から約10ヵ月が経つ今も、仮設住宅などでの避難生活を余儀なくされている方が大勢おられる中、段ボール家具の製作に取り組んだ学生たちは、息の長い支援が必要であるとの認識を新たにした。
同大では、学生たちの気持ちがこもった段ボール家具が復興に向けて活動を続ける地域のお力になれることを願うとともに、被災地から離れている大阪からも継続できる支援の形を今後も模索していきたいと考えている。

▼本件に関するお問い合わせ先
 学校法人常翔学園広報室(担当:井上、木村)       
 TEL: 06-6954-4026
 FAX: 06-6954-4024
 〒535-8585 大阪市旭区大宮5-16-1

2885 三層強化段ボールでテーブル製作に取り組む学生たち

2886 組み立てやすさや使用感も入念に確認

2887 学生たちの手書きメッセージを添えてお届けしました