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金沢工業大学とウェディング事業を手掛けるポジティブドリームパーソンズが、感動サービスの開発に向け共同研究を開始

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金沢工業大学感動デザイン工学研究所はこのたび、ホテル、レストラン、ウェディングなどの事業を手掛けるポジティブドリームパーソンズと感動サービスの開発に向け共同研究を開始した。9月15日(土)にテストケースとして、神奈川県三浦郡葉山町にあるホテル「SCAPES THE SUITE」にて行われる結婚披露宴において「感動度」の測定・分析を行う。

 株式会社ポジティブドリームパーソンズ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:杉元崇将、以下PDP)は、「感動創出企業」を目指し、これまでレストラン、ホテル、ウェディングなどの事業を通じて、“感動”をサービスとして提供してきた。

 このたび、より確実で深化した感動を提供するため、金沢工業大学感動デザイン工学研究所(所在地:石川県白山市 所長:神宮 英夫 以下 金沢工大感動研)とPDPは新たな感動サービスの開発に向けた共同研究を開始した。

 この研究は、感動をサービスとして展開することの数値的証明と技術的発展を目的としている。まずは抽象的な感動の度合いを「感動度」として測定するため、金沢工大感動研が、人が感動する状況での生体反応を、心電図・体温・立体的な人の動きなどの角度から測定し、数値化する。また、分析には生理学・心理学・脳科学の手法を用いて多角的に検証。これらの検証データをシステム化することにより、一般的に不明瞭だと思われる“感動”が科学的な裏付けを得て評価される。

 共同研究第一弾として、PDPが運営するパーティや結婚式など、進行や演出に「感動の技術化」を駆使したパーティコンテンツにおいて、「感動度」の生体反応の測定を実施。2012年8月1日には、研究開始のプレ測定として、バンケット(宴会)事業で企業様の「新入社員歓迎パーティ」を実施した。この測定では、金沢工大感動研所長の神宮英夫教授と学生2名が施工に立ち会い、測定対象となるパーティ参加者の胸部に心電計を貼付、コンテンツに沿った測定・検証を実施した。

 この8月1日のバンケット施工に続いて、今後はウェディング事業での披露宴施工、フラワー事業でのフラワーサービス施工でテストケースを実施し、継続的にデータの測定・分析を行っていく。

 今後、金沢工大感動研とPDPとでは、これらパーティでの測定結果の分析・評価を進め、総合的な検証の実施に入る。それらの検証結果を基に、「感動の技術化」は今後より高い確率で“感動”を創りだすための空間、音や香り、料理の味など、五感に働きかける感動演出、商品の開発を行うなど<感動創出>の分野をより革新させ、可能性を広げていくことを目指していく。

▼本件に関する問い合わせ先
 金沢工業大学 広報課
 石川県野々市市扇が丘7-1
 TEL: 076-246-4784
 E-Mail: koho@kanazawa-it.ac.jp