千葉商科大学

日本の環境アセスメント研究の第一人者、原科幸彦政策情報学部教授が「第4回とうきゅう環境財団社会貢献学術賞」を受賞――千葉商科大学

大学ニュース  /  教育カリキュラム  /  地域貢献

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

千葉商科大学(千葉県市川市:学長 島田晴雄)政策情報学部(学部長:宮崎緑)の原科幸彦教授はこのたび、「第4回とうきゅう環境財団社会貢献学術賞」を受賞した。この賞は、国内における環境分野において学術的、社会的に特に顕著な業績を挙げた研究者に贈られるもの。同教授のこれまでの功績が高く評価され、社会工学分野からは初の受賞となった。授与式は11月15日(木)に渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて行われた。

 環境アセスメント研究の第一人者として、国内外で知られる原科幸彦政策情報学部教授は、東京工業大学教授を経て、2012年から千葉商科大学政策情報学部教授に就任。環境計画・政策について教鞭をとっている。

 環境アセスメント(環境影響評価)とは、私たちの社会経済活動のなかで環境への影響が懸念される事業について、その影響を調査・予測・評価し、一般市民から広く意見を求め、より環境に配慮した事業にしていく取り組み。日本では1997年に環境影響評価法として、その手続きなどが定められているが、同教授はその法制化の際に専門家として助言し、普及啓発にも努めた。

 また、アセスメント分野では世界の中心学会である国際影響評価学会(IAIA)の会長に日本人として初めて就任し、独立行政法人国際協力機構(JICA)の環境社会配慮ガイドラインの改善など、国際的な環境アセスメントにも大きく貢献している。
 これらの実績は以前から注目されており、これまでにも、(社)環境科学会における最高賞である「環境科学会学会賞」や文部科学大臣表彰の「科学技術賞」、「JICA理事長賞」など、多くの賞を受賞している。

 今回の受賞について、原科教授は次のようにコメントしている。
 「遅れている日本の環境アセスメントをリードする人材を育てることが、社会工学者、教員としての使命だと考えます。世界では費用のかからない簡単なアセスメント(簡易アセス)から始めることが標準になろうとしていますが、日本ではキーとなる情報公開が不十分なので、なかなか浸透していかない。この取り組みが日本社会でも常識となるようにしたいですね。今回の受賞で、取り組みへの関心が更に高まることを願っています。」

(参考)社会貢献学術賞受賞者リスト
 http://www.tokyuenv.or.jp/winner

▼本件に関する問い合わせ先
 千葉商科大学 戦略広報センターオフィス
 TEL: 047-373-9968  
 FAX: 047-373-9969
 E-mail: p-info@cuc.ac.jp