ものつくり大学

ものつくり大学の同窓会が仮設住宅の案内板や庇の設置など、技術力を生かした「被災地支援」を展開 ~持続的なボランティア活動を目指す

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ものつくり大学(埼玉県行田市)の同窓会では、学生時代に培った技術力を活かして、継続的なボランティア活動を行っている。東日本大震災の発生から間もなく2年が経つが、この間、10回のボランティア活動を実施し、延べ53日間429名が被災地支援を展開。今後も復興まで、少なくとも3年間は継続してボランティアを実施する予定だ。

 東日本大震災の発生以降、多くのボランティアの人々が避難所に駆けつけ、炊き出しや泥の除去など、献身的な被災地支援に従事してきた。その後、被災された人々の多くが仮設住宅へ入居したが、間もなく2年が経とうとしている今も仮設住宅での生活が強いられている。現地ではより高度で専門的な支援活動に対するニーズが高まっている。

 こうした中、ものつくり大学(埼玉県行田市)では同窓会の有志数十名が東北に集い、大学時代に培った高度で専門的な技術力を生かして、継続的なボランティア活動を行っている。

 同大では、工学の知識や理論に関する教育だけでなく、本格的な実験や実習に力を入れているのが特徴だ。そのため、卒業生は電動工具や重機などの扱いにも慣れており、設計だけでなく、施工や製作までを手がけることができる。

 こうした能力を最大限に生かし、有志らはこれまで10回、延べ53日間429名がボランティア活動を実施。瓦礫の撤去をはじめ、小屋や物置の解体・移設、トイレの修理、案内板の製作・設置、風除室の建設、さらに仮設住宅の庇(ひさし)の建設など、きめの細かい支援活動を行っている。
 また、陸前高田市社会福祉協議会の賛同を得て、コースターやキーホルダーなどのオリジナルグッズを制作して販売。その収益をボランティア活動の費用に充てている。

 同窓会会長で、現在は同大の事務職員を務めている上原苑子さんは言う。「震災からもうすぐ2年ですが、まだまだ復興はこれからです。同窓会ボランティアにできることは、微力ですが、活動を続けることが大切だと思っています。今後も復興まで、少なくとも3年間は継続してボランティアを実施する予定です」

▼本件に関する問い合わせ先
 ものつくり大学 学務部 窪田
 埼玉県行田市前谷333番地
 TEL: 048-564-3200
 FAX: 048-564-3201
 URL: http://www.iot.ac.jp/

3858 仮設住宅庇(ひさし)建設1

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