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大学間連携が活発化――多彩な人材交流により教育・研究活動のさらなる発展を目指す

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他大学との連携により、互いの長所を生かして社会貢献活動や教育プログラムに着手する大学が増えている。こうした大学間連携活動のなかには、文科省が教育の質向上などを目的に設置している「大学間連携共同教育推進事業」に採択され、注目を集めている取り組みもある。また、グローバル人材の育成などを目的に、海外の大学と連携協定締結を行っている大学も多い。
【神田外語大学、淑徳大学、杏林大学、昭和大学、立命館大学、龍谷大学】

 神田外語大学(千葉市美浜区)は韓国の又松(ウソン)大学校(韓国大田広域市)と「デュアルディグリープログラムに関する協定」を締結した。これは、特に東アジアを核とした世界に通用する人材の育成や、質の保証を伴った大学間交流の促進、国際競争力の向上などを目的としたもの。同プログラムでは国際コミュニケーション学科と又松大学校間にて学生の派遣および受け入れを行う。留学者は各大学で最低限2年間修学し、修了時に両大学から学位が発行される。14年度から施行予定。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4922 )

 淑徳大学(千葉市中央区)の取り組み「主体的な学びのための教学マネジメントの構築」は、文部科学省の「大学間連携共同教育推進事業」に採択された。これは、同大が関西国際大学、北陸学院大学、くらしき作陽大学の3大学と連携して行うもの。アクティブラーニング(能動的学修)やインパクトのある教室外体験学習プログラムといった、学生が主体的に学ぶ教育方法の充実をはじめ、学修成果を可視化する到達テストの開発やカリキュラムの改善などを行う。28年度までの5年間で学士課程教育の質的向上を図る。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4866 )

 杏林大学(東京都八王子市)は、中国・北京大学外国語学院との間で学術交流協定を締結した。これは、学生や専任教員、研究者の相互受け入れや学術資料の交換などにより、共同研究および教育活動を推進することを目的としたもの。日本初の「大学院通訳翻訳課程」を設置した杏林大学と、昨年9月新たに「通訳翻訳修士課程」を開設した北京大学との間で、通訳・翻訳分野を中心に交流を促進し、日中両国にてレベルの高い通訳者および翻訳者の養成を目指す。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5147 )

 昭和大学(東京都品川区)を代表とした取り組み「ITを活用した超高齢社会の到来に対応できる歯科医師の養成」は、文部科学省の「大学間連携共同教育推進事業」に選定された。これは、超高齢社会の到来に対応でき、全身に関連づけた口腔の診察および基礎疾患を有する患者の歯科治療を安全に行える歯科医師を養成することを目的としたもの。同大が連携体制をとってきた北海道医療大学、岩手医科大学の2大学および地域医療教育を担当する周辺歯科医師会との協働により行っている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4906 )

 また、同大は都留文科大学(山梨県都留市)と「大学間包括相互連携に関する協定」を締結した。これは、教育や研究、地域社会との連携などの実績および知的資源を相互に協力して活用することにより、両大学の一層の発展に資することを目的としたもの。今後は学生・教職員の交流や共同研究など、両大学の理念・特色を活かした連携活動を通じて、相互の教育・研究活動の充実を図るとともに、優れた人材育成や地域社会への貢献にも力を入れていく方針。協力体制を整備し、医療系と文系大学の相互補完を目指す。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4972 )

 立命館大学(京都市北区)では、同大文学部、広東外語外貿大学(中国)、および東西大学校(韓国)から選抜された28名のパイロット学生を対象とした「キャンパスアジア・プログラム」の2学期(日本)が始まった。これは、新しい時代に活躍する東アジアのリーダーの養成を目的としたもの。このプログラムでは、学生らが1年間に10週間ずつ3カ国を移動しながら学ぶ「移動キャンパス」を2年間(2周)実施する。滞在する国の母国語で授業を受けることに加え、国際寮で共同生活を営むことを通じて、互いの国の文化や習慣などを学ぶことを目指す。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5211 )

 龍谷大学(京都市伏見区)は、アフリカ南西部のアンゴラ共和国アゴスティーニョ・ネト大学と教育研究で協力する覚書および学生交換協定を締結した。アンゴラ共和国の大学がアジア圏の大学と協定を締結するのは初めて。この協定に基づき、今年の9月以降、ネト大学生らの受け入れをはじめ、環境や材料、IT分野などでの共同研究、ネト大学教員および若手研究者の博士号取得の支援などを進めていく予定。将来的には他学部および他研究科における学生交換協定の拡大や、ネト大学が日本企業と連携する際の架け橋としての役割を同大が担うことなどを目指す。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4846 )