大学通信

専門分野の研究を生かした「大学ブランド商品」の開発

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研究成果の社会還元や教育内容の発信、知名度の向上などを目的に、さまざまな「大学ブランド商品」が開発されている。地元企業と連携して開発および販売を行うことにより、地域の活性化に一役買っているものも多い。こうした商品の開発には研究員だけでなく、学生らが授業や課外活動の一環として携わっている。
【札幌大学女子短期大学部、文教大学、大妻女子大学、東京家政大学、東京家政学院大学、法政大学、桃山学院大学、松山大学】

 札幌大学女子短期大学部(札幌市豊平区)は、キャリアデザイン学科新設の記念プロジェクトとして、就職活動にも日常にも着用できるスーツを学生自らデザインする「カレッジ・スーツ・プロジェクト」を実施している。これは、大丸札幌店の協力を得て行うもの。6チームに分かれた学生らがチームごとにデザインを考え、最終的に1つのデザインに絞りこんでいく。10月の完成を目指す。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5333 )

 文教大学(埼玉県越谷市)情報学部の広内哲夫教授が開発を行ってきた3Dビューア・フリーソフト「SPV」(ステレオ・フォト・ビューア)の商品化が決定した。「SPV」は、立体写真を立体映像のようにズーミング表示することが可能な3Dソフトウェアで、博物館や展示館にある仏像、人形などの一部分を立体で拡大し見るのに適している。1年以内にはエンドユーザー向けの「SPV-II」(仮称)が市場に出る予定。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5398 )

 また、越谷市の伝統工芸品である「だるま」の製作を行う荻野ダルマ製作所との連携により誕生した「文教だるま」の販売も開始した。「合格」や「文教大学」の文字が書かれた同大のオリジナルだるまとなっており、サイズは大・ミニの2種類。色はそれぞれ赤、ピンク、青、白、金の5色を展開している。各キャンパスの購買部やオープンキャンパスにて、大だるまは600円、ミニだるまは300円で購入可能。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5509 )

 大妻女子大学(東京都千代田区)では、提携企業や自治体とコラボレーションして課題解決や商品開発に取り組む授業「キャリア・デベロップメントプログラム」(CDP)を実施している。これまでに食物学科生らが開発したサンドイッチやクレープなどが、コンビニエンスストア「サークルKサンクス」や東武百貨店池袋店レストラン街「スパイス」で提供されたほか、被服学科生らがデザインした小型ペット犬用のアロハシャツなども販売されている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5421 )

 東京家政大学・東京家政大学短期大学部(東京都板橋区)の学生らは、アレルギーや子どもの栄養面に配慮したお菓子を開発した。これは、子どもの抱える食環境を知り、安心・安全で楽しく食べられる商品の開発を通して、子育てを支援することをも目的としたもの。学生らは5~6月に開催されたイベント「第6回 大学は美味しい!!」フェアにて、小麦や乳、卵を使用しないケーキや栄養価の高いクッキーなど10商品を販売した。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5411 )

 東京家政学院大学(東京都町田市)現代生活学部生活デザイン学科では、2008年度より地域企業との共同研究に取り組んでいる。今年度は3年生42名で構成された8チームが、醤油醸造会社「岡直三郎商店」や酒蔵会社「五十嵐酒造」から食材の提供を受け、「酒粕パン」や「ポン酢みたらし餡」、「醤油ロールケーキ」などの食品を開発。7月の発表・報告会では、学生による開発食品の試作や企業、教員による講評を行った。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5466 )

 法政大学(東京都千代田区)デザイン工学部システムデザイン学科の学生からなるデザインユニット「cotoRe」(コトリ)は、自転車かご専用のひったくり防止カバー「MAMO」(マモ)を開発し、販売を開始した。開発に当たっては、市販の自転車かご500個以上の形状調査などの研究成果を引き継ぎながら、防犯性能とデザイン性を兼ね備えた製品を模索。好みによって柄を選べる計6パターン展開とし、携帯性にも配慮している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5405 )

 桃山学院大学(大阪府和泉市)経営学部松尾順介ゼミの3年生は、洋菓子店「菓子工房T.YOKOGAWA」とのコラボスイーツを開発した。これは、現場を体験して学ぶ「実践教育」の一環として行ったもの。学生らは「桃の天使」(ブッセ)および「なめらか桃プリン」の2種類を開発し、同大のオープンキャンパスなどで販売。商品企画から試作、試食、販売、経営までの活動に携わった。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5427 )

 松山大学(愛媛県松山市)経営学部河内俊樹准教授ゼミの学生らはこのたび、観光ガイドブック『いくたびくるたび 松山通(つう)』を発行した。これは、大学のある松山市の新たな魅力を発信することを目的としたもの。「四国八十八箇所」にちなんで全88ページとなっており、撮った写真を貼り付けて思い出を振り返ることができるアルバムページを導入するなどの工夫がなされている。松山空港やJR松山駅などで無料配布中。観光振興に貢献したとして、松山市から感謝状も授与している。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5418 )