大学通信

自然を満喫できるキャンパス――森林浴が楽しめる緑地やホタルの生息するビオトープも

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広大な敷地を有する大学は教育・研究施設だけでなく、キャンパス内に自然を満喫できる環境を残していることもある。多数の動植物を観察できる森をはじめ、一般の人の散策コースとして親しまれている緑地、ホタルを鑑賞できるビオトープ(生物群集の生息空間)をなど特徴もさまざま。こうした自然環境は学生と地域住民の交流の場となっているほか、里山の再生・保全に関する研究活動にも活用されている。
【東京経済大学、神奈川大学、文教大学、聖学院大学、昭和女子大学】

 東京経済大学(東京都国分寺市)国分寺キャンパスは豊かな自然に恵まれており、ムクドリやシジュウカラ、モズ、オナガ、キジバトなど30種の野鳥が生息しているほか、タヌキ、ハクビシン、モグラなどの哺乳類や、アオダイショウ、ニホンヒキガエル、スッポンなどの爬虫両生類も見ることができる。また「東京名湧水57選」に選定された新次郎池があり、キャンパスで利用する水はすべてくみ上げた地下水を利用しているなど、水資源にも恵まれている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4238 )

 神奈川大学湘南ひらつかキャンパス(神奈川県平塚市)は、開発時に「復元湿地」として整備した谷戸を2011年にビオトープとして再整備。現在では多くの水棲動物や昆虫が生息している。また、毎年初夏にはキャンパス内を流れる「蛍川」にてホタルが観賞できるほか、自然を満喫できる遊歩道が整備されている緑地「土屋の杜」が、一般の人の散策コースとしても親しまれている。さらに、キャンパスの立地を生かした「里地里山再生プロジェクト」を2004年より毎年実施。近隣の谷戸田で田植えや収穫作業体験などを行っている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5651 )

 文教大学湘南キャンパス(神奈川県茅ヶ崎市)にはコナラやヤマザクラなどが自生する「文教の森」があり、敷地の約4割が、茅ヶ崎市でも有数の生物多様性を誇る谷戸の森となっている。同大ではこの森を地域と大学の交流の場として活用することを目的に、学生が地域住民と協力しながら里山を整備する「カレッジ・ビレッジ構想」を2009年から開始。この活動の一環として、11月3日(日・祝)には森の中でプロのバイオリニストによる演奏や、薪を利用したバームクーヘン作りなどを行う交流イベント「収穫祭」を開催する。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5705 )

 聖学院大学(埼玉県上尾市)は、大学周辺に1960年代まで棲息し、身近に親しまれていたホタルの再生に取り組んでいる。ホタル再生に関する活動で有名な板橋区職員、阿部宣男氏に設計を依頼し、2004年に「ホタルのビオトープ ~ひかりのせせらぎ~」が完成。このビオトープでは毎年6月、近隣住民らを対象とした地域交流イベント「ホタル祭り」を開催。キャンパス内でホタル観賞を楽しむことができる。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5279 )

 昭和女子大学(東京都世田谷区)のキャンパス内にある昭和学園新体育館の周辺には、せせらぎや水遊びができる小さな池などがある全長80mのビオトープが整備されている。花や樹木、芝生広場なども配置されており、都心にいながら自然を楽しめる空間となっている。同大は2006年に新体育館を建てた際、このビオトープにホタルの幼虫を放流。2007年から同大が毎年6月頃に行っている「三茶のホタル観賞会」では、ゲンジボタルとヘイケボタルの二種類が観賞できる。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=5308 )