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金沢工業大学環境・建築学部建築学科の山岸研究室では、11月21日(木)に野々市市立菅原小学校にて、3年生を対象とした建築防災教育「地震に強い建物は!?」を実施。実験装置“紙ぶるる”を用いて、建築における“すじかい”の大切さや、屋根の重さによる耐震性の違いについて授業を行う。
昨年、野々市市立館野小学校の2年生を対象とした劇による防災教育を実施したが、今年は同市立菅原小学校の低学年を対象として防災教育を実施する。
2011年の東日本大震災以降、防災教育の必要性が再認識され、多くの自治体や機関で防災教育の試みが実施されるようになった。しかし、一般的に教育内容の難易度が高いため、小学校低学年を対象とした防災教育は少ないのが現状である。
そこで、低学年の学年に対応した教育内容を編集し、11月7日に“かるた”を使った初動対応教育を1年生に、14日に3面シアターを用いた地震防災教育を2年生に、それぞれ実施してきた。今回は3年生を対象として、手軽にできる実験装置“紙ぶるる”を用いた建築防災に関する教育を実施する。
地震工学を専門とする山岸邦彰(ヤマギシ クニアキ)准教授の研究室では、4年生の山本紗綾さん(ヤマモト サアヤ 石川県小松市出身 21歳)と石垣幸史さん(イシガキ コウシ 秋田県秋田市出身 22歳)が、「プロジェクトデザインIII」(卒業研究)のテーマとして防災教育の研究に取り組んでおり、このたび、野々市市立菅原小学校において、建築防災教育を実施することになった。
建築における“すじかい”の大切さや、屋根の重さによる耐震性の違いを“紙ぶるる”による実験を通じて、楽しみながらこれらのことを理解してもらうことが本教育の目的である。
石垣さんは「あまり地震がない日本海側の地域だからこそ積極的に防災教育をしなければならないと考えている。3.11の衝撃は大きかったですね」と語っている。山本さんは「石川県民は防災意識が低いように感じる。多くの人に防災の知識をもってもらって、将来の家づくりに役立ててもらいたい」と語る。
また、指導教員の山岸准教授は、「このような取り組みが少しでも広がればと思っている。どのような防災教育をすればよいか悩まれている方は多い。そのような方々への一つの道標になればと考えている」と述べている。
▼本件に関する問い合わせ先
金沢工業大学 広報課
石川県野々市市扇が丘7-1
TEL: 076-246-4784
E-Mail: koho@kanazawa-it.ac.jp
大学・学校情報 |
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大学・学校名 金沢工業大学 |
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URL https://www.kanazawa-it.ac.jp |
住所 石川県野々市市扇が丘7-1 |
学長(学校長) 大澤 敏 |