大学通信

大学主催、俳句や短歌のコンテスト――多様なテーマで日本の詩歌に親しむ機会を提供

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大学が主催するコンクールには、俳句や短歌を募集するものも多い。主な対象は中高生や学生で、テーマも「学校」や「修学旅行」など生徒らにとってなじみ深いものから、現代学生のものの見方や生活感覚を詠みこんだもの、政治や生命についてなど、感じたことを自由に表現できるものまでさまざま。こうしたコンクールは、俳句や短歌といった日本の伝統的な「短詩型文学」に触れてもらうとともに、学生らの持つ感性や文化を発信する機会も創出している。
【大妻女子大学、東洋大学、神奈川大学、龍谷大学】

 大妻女子大学(東京都千代田区)は、平成26年3月29日(土)に開催する地域交流イベント「大妻さくらフェスティバル2014」の一環として、今年初めて「大妻さくらフェスティバル俳句大賞」を企画した。「小学生以下の部」「中学・高校生の部」および「一般の部」の3部門を設け、「さくら」または「学校」をテーマにした俳句を広く募集(※応募は終了)。同大学長をはじめ、文学部長、日本文学科教授らが審査員を務める。入賞作品は同フェスティバルのパンフレットおよびホームページで発表する予定。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6152 )

 東洋大学(東京都文京区)は全国の児童や生徒、学生から短歌を募集する「現代学生百人一首」の入選作品100首および小学生の部10首を決定した。27回目となる今年は56,202首の応募があり、この四半世紀で累計117万首以上の作品を集めている。今年は例年に比べてスマートフォンやSNSを題材にした歌が目立ち、コミュニケーションツールのあり方の変化が表れたほか、東京オリンピック招致など2013年らしい世相を表した歌も見られた。なお、これらの入選作品を収録した冊子を希望者に配布する(2月初旬頃に完成予定)。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6120 )

 神奈川大学(横浜市神奈川区)は「神奈川大学全国高校生俳句大賞」の入賞作品を決定した。これは、日本の伝統芸術である「俳句」で独自の感性を表現する機会を提供することにより、高校生文化の発信に寄与することを目的としたもの。16回目となる今回は、応募総数9,709通(153校)の作品が全国の高校生から集まった。入賞者作品は、3月15日(土)に同大にて開催予定のシンポジウムおよび授賞式で表彰されるほか、作品集『17音の青春』として出版が予定されている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6041 )

 龍谷大学(京都市伏見区)は「第11回青春俳句大賞」を開催した。今年度は「中学生部門」「高校生部門」「短大・大学生部門」「英語部門」「文学部部門」および「想いでの修学旅行部門」の6部門を設置。2013年6~9月にかけて募集し、合計86,921件の作品を集めた。受賞作品の決定にあたっては、俳人の有馬朗人氏や茨木和生氏ら9名の選考委員が、部門ごとに最優秀賞や選考委員特別賞など合計113句を選出。JTB西日本京都支店の連携により昨年度から設置している「想いでの修学旅行部門」には、中学校、高校の修学旅行後の課題として作られた俳句も多数寄せられた。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6156 )