大学通信

日本人学生と外国人留学生が共生――今どきの学生寮はグローバル

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日本にいながら異文化交流ができる場として、国際学生寮を設置する大学が増えている。共有スペースを多く作ったり、イベントを開催するなどして、さまざま国の学生と交流を行っている。異なる価値観に触れる機会を通して、これからの時代に求められる力を持つグルーバル人材を養成している。
【麗澤大学、中央大学、神奈川大学、国際大学、京都産業大学】

 麗澤大学(千葉県柏市)は2013年に“Global Learning Community”(国際的な「学び」の共同体)の形成をコンセプトにした学生寮「グローバル・ドミトリー」を開設した。寮生の約半数が留学生で、学生各自が国際的な感覚を養い、人間性を高める学びの場とするのが狙いだ。寮は個室だが、6人ごとに「ピア・ユニット」というコミュニティを形成。寮生の割合を日本人と留学生の半々にすることで、多文化を実体験し、生活レベルの切磋琢磨を経て、人格形成と社会人基礎力の養成をする。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4827

 中央大学(東京都八王子市)がもつ「ルームシェア型」の中央大学国際寮(東京都日野市)では、日本を含め8カ国・地域(アメリカ・イギリス・デンマーク・クロアチア・中国・台湾・韓国)の学生が3人1組のユニットで共同生活を営んでいる。普段から英語や中国語、韓国語、そして日本語が飛び交っているのはもちろんのこと、機会を見つけてはスポーツ大会を開催したり、自国の料理を寮生にもてなしたりするなど、学生が主体となって異文化交流が行われている。このほか「ワンルームタイプ型」の国際交流寮もある。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6577

 神奈川大学(横浜市神奈川区)は2014年度、女子国際寮「エスペラール」をオープンした。外国人留学生と共住することで、国内に居ながら日常生活の中で異文化交流が実現できる。プライベートな空間を担保しながら、仲間とのふれあいが生まれるシェアキッチンやコミュニティスペースなど豊富な共同スペースが設けられている。希望者には食堂で朝・夕食も提供されるので、日本での生活にまだ慣れていない留学生も安心して生活できる。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6611

 国際大学(新潟県南魚沼市)は原則全寮制。在学生(332名中日本人47名、8割以上が34カ国からの留学生)のほとんどがキャンパス内にある混住型学生宿舎、3棟の単身寮と世帯寮1棟で生活している。寮室提供時に男女に関係なく多国籍の学生の混住を意図的にしており、各学寮には最低18カ国の国籍の男女学生が混住している。学業のみならず日常生活をさまざまな国の学生たちと共にすることで、異文化を理解し、尊重する感性が身につく。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6618

 京都産業大学(京都市北区)の国際交流会館(International House、通称I-House)は、日本人学生と留学生が日常生活を共に過ごし、異文化交流を図ることによって、教育的効果をよりいっそう高めることを目的として設置された。寮内での共同生活やイベント企画などは、I-Houseアシスタントとして活動する学生がサポートしている。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=6632


【お詫びと訂正】 中央大学の所在地が東京都文京区となっておりましたが東京都八王子市の誤りでした。お詫びして訂正致します。(2014/6/26 大学通信)