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金沢工業大学ゲノム生物工学研究所(所長:大箸信一教授)では、カシミアの混用率を科学的に測定する手法の開発に成功し、実用化に向けた最終段階に入った。同研究所がボーケン品質評価機構との共同研究で開発した手法は、ペプチドを使って獣毛繊維の混用率を測定するもの。定性的な分析はもちろん、定量的にもかなりの精度で混用率が測定できるため、カシミヤ・キャメルヘア工業会からも早期の実用化が期待されている。
■当測定手法開発・実用化の社会的意義
カシミヤは世界的な供給が限られ、羊毛類などと比べてはるかに高価なため、他の獣毛繊維との混用も後を絶たず、社会的な問題となっている。
セーターなどの製品中の混用率を定量的に測定する技術は、光学顕微鏡や電子顕微鏡を用いて繊維の太さや毛髄の状態などの情報をもとに種類を判別し、本数を数える手法が現状ではとほんど唯一の手法で、鑑別者の技量に依存する部分が大きいほか、カシミアと形状がよく似ているヤクの毛が混入される場合は判別が難しく、新しい獣毛鑑別技術の開発が強く求められている。
これまでDNA を用いる方法などが提案されてきたが、定性的な分析(どの種類の獣毛が混入されているかを分析)は可能なものの、定量分析(混用の割合分析)では実用化されている方法はない。
このたび金沢工業大学ゲノム生物工学研究所がボーケン品質評価機構との共同研究で開発した手法は、ペプチドを使って獣毛繊維の混用率を測定するもので、定性的な分析はもちろん、定量的にもかなりの精度で混用率が測定できるため、カシミヤ・キャメルヘア工業会からも早期の実用化が期待されている。
▼本件に関する問い合わせ先
金沢工業大学 広報課
石川県野々市市扇が丘7-1
TEL: 076-246-4784
E-Mail: koho@kanazawa-it.ac.jp
大学・学校情報 |
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大学・学校名 金沢工業大学 |
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URL https://www.kanazawa-it.ac.jp |
住所 石川県野々市市扇が丘7-1 |
学長(学校長) 大澤 敏 |