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創価大学大学院生が「第10回日本貿易会賞懸賞論文大賞」を受賞

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1月7日に東京・ホテルニューオータニで、一般社団法人「日本貿易会」が実施する「第10回日本貿易会懸賞論文」の表彰式が行われ、創価大学の経済学研究科博士後期課程3年のサハデフ・シュレスタさんが、最高賞にあたる「大賞」に輝いた。

 日本貿易会懸賞論文は、2005年から毎年実施しており、国籍・年齢などを問わず、国内外の幅広い層を対象に、商社や貿易に関する理解を深めてもらうことを目的に、商社・貿易業界にふさわしいグローバルな企画として行っている。

 今年の「第10回日本貿易会賞懸賞論文」では、「グローバル経済における“商社”の役割」 と「2020年の日本が持つ“資源”と世界の発展に果たす役割」の募集テーマのうち、どちらかを提出する。日本を含む41カ国195点の論文が集まり、大賞1点、優秀賞3点、審査委員長特別賞1点が選出され、ネパール出身の創価大学大学院生、サハデフ・シュレスタさんの「Shosha: Road Map for Future Development(商社:発展のためのロードマップ)」が見事大賞を受賞した。

 論文では、激動する世界の中で商社が発展を続けるために必要な要素として、「1.イノベーションを軸に、競争力を強化する。2.独自のビジネスチャンスの創出から社会貢献にいたるまで、価値創造に集中する。3.新しい市場を開拓する。途上国にも順境を示す国があり、アフリカ等、潜在成長率の高いマーケットへの進出を図る。4.上記3点を推進するために最も重要である人材の確保」の4点について言及し、具体的に商社の展開方向を提案した。

 表彰式には、入賞者の母国であるネパール、ルクセンブルク、ボスニア、米国、英国などの大使らが参加し、同大からは馬場善久学長、高木功日本語・日本文化教育センター長が参加した。冒頭、小林栄三会長のあいさつに続き、中島厚志審査委員長より大賞の講評があり、「論文では、幅広い商社ビジネスに触れており、商社機能がよく理解されています。さらに、自国ネパールの膨大な水力発電資源にも触れるなど、自国や発展途上国の発展への思いも十分伝わります。まさに、大賞にふさわしい論文です」と選出の理由を述べた。

 入賞者を代表して、サハデフ・シュレスタさんがあいさつに立ち、「このような名誉ある賞をいただき大変嬉しく思います。今回の研究を通して、日本の商社が世界経済の成長に与える可能性を示すことができました。博士課程の学生として、さらに研究に励み、将来は母国ネパールと日本の交流に貢献したいと思います。最後に研究を進めるにあたり、最適の環境を与えてくれた創価大学に心から感謝します」と語った。

 表彰式終了後には、同ホテルの別会場にて、日本貿易会の新春懇親会が行われ、あらためて入賞者の紹介が行われた。

▼本件に関する問い合わせ先
 創価大学 企画広報課(担当:岩城)
 TEL: 042-691-9442

6485 受賞の様子