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【京都産業大学附属中学校・高等学校】歴史部の生徒が約半世紀前に途絶えた古い技法で「かわらけ」を製作

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京都産業大学附属中学校・高等学校 歴史部の生徒13人は、京都産業大学ギャラリーで開催中の第21回企画展「新嘗祭と歳旦祭 -酒と神事の関わりを読み解く-」に合わせて、古くから朝廷や神社の儀式に神饌(神に捧げる食事)の器として用いられてきた素焼きの土器「かわらけ」を製作し、展示している。

京都産業大学附属中学校・高等学校 歴史部は、興味のある歴史的事項についての調査やフィールドワークで史跡に赴くなどの活動に加え、近年は京都産業大学ギャラリーと連携した取り組みも行っている。
この度、2月6日まで開催の第21回企画展「新嘗祭と歳旦祭 -酒と神事の関わりを読み解く-」に合わせ、古くから朝廷をはじめとして神社や寺に納められた素焼きの土器「かわらけ」を約80点製作した。
製作には、木野地域(京都市左京区岩倉)で「木野かわらけ」として継承されてきた技法を用いて、文献や動画を参考にしながら再現している。この技法はろくろを使用せず、肘と特定の道具のみで縁を伸ばす技法で、昭和40年代頃まで継承されていたが、現在は途絶えている。
またこの技法は、中世や古代の土器づくりにまで遡れる可能性がある。
ギャラリーでは今回製作した「かわらけ」に加え、「木野かわらけ」の歴史や再現過程の写真、再現の難しさを記したパネル展示も行っている。


むすんで、うみだす。  上賀茂・神山 京都産業大学

■関連リンク
・中高歴史部 手づくねの技法で「カワラケ」を製作 むすびわざ館ギャラリー開催の第21回企画展で展示
 https://jsh.kyoto-su.ac.jp/news/201215_02976.html
・第21回企画展「新嘗祭と歳旦祭-酒と神事の関わりを読み解くー」開催
 https://www.kyoto-su.ac.jp/events/20201217_869_sake.html
・むすびわざ館ギャラリーの展示案内マップを作成しました!
 https://jsh.kyoto-su.ac.jp/news/201112_02981.html
・京都産業大学附属中学校・高等学校
 https://jsh.kyoto-su.ac.jp/index.html


▼本件に関する問い合わせ先

京都産業大学 広報部

住所

: 〒603-8555 京都市北区上賀茂本山

TEL

: 075-705-1411

FAX

: 075-705-1987

E-mail

kouhou-bu@star.kyoto-su.ac.jp

20210114_02.jpg 肘を用いて粘土を大まかに成型する

20210114_03.jpg 「うつげ」と呼ばれる木製の円盤を用いて形を整える

20210114_04.jpg 「ほへ」と呼ばれる麻布を用いて、 縁を立ち上げる

20210114_05.jpg 釉薬(ゆうやく)は使用せず、 素焼き焼成して完成させる

20210114_06.jpg (焼成したかわらけを)窯出しする

20210114_01.jpg 展示の様子