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【大阪大学】学部入学生(女子学生)対象 入学金支援制度を実施 -- 女子学生比率20%以下・理工系学部への女子学生進学応援とダイバーシティの推進

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大阪大学では、理工系学部への女子の進学を応援するとともに、ダイバーシティ推進と活性化を図るため、理学部、工学部、基礎工学部に入学する女子学生50名に対して20万円を支援する「大阪大学学部入学生(女子学生)対象入学支援金制度」(以下、「本制度」という。)を令和4年4月学部入学者(一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜の入学者。編入学を除く。)から適用を開始します。

 理工系学部へ進学する女子が少ないことは日本全体にとって喫緊の課題であり、大阪大学では、多様性こそがイノベーションの源泉の一つであるとの考えのもと、これまでもオープンキャンパスをはじめさまざまな機会に女子の理工系学部への進学を促進してきました。しかしながら、依然として理工系学部に進学する女子は少なく、その対応は急務です。
 本制度は、女子はもちろん、保護者や高等学校の教員などの女子の理工系学部進学に対する後押しとなることを目指して実施するものであり、本学が進める文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」(※1)の協力機関であるサラヤ株式会社、サントリーホールディングス株式会社、三洋化成工業株式会社、ダイキン工業株式会社、西日本電信電話株式会社のご賛同のもとで実施します。

■制度の意義と内容
 女性の社会進出が経済的エンパワーメントそのものであることは、SDGsの基本的な考えです。戦後の日本において、女子の高等教育進学率は向上しましたが、その進路には2021年の現在も男女間でのギャップがあります。ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイ氏は、日本で行われた第五回世界女性会議で、理工系分野の女子教育の推進は、技術革新の貢献にもつながることを強調されましたが、日本の理工系分野の大学入学者の女子比率は、OECD諸国の中で最も低く、進路の多様性を確保するために改善しなければならない大きな課題と考えています。
 改善に向けては、女子の理工系選択とキャリアへの理解促進、日本の社会に根付くアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の払拭が重要であると考えており、第5次男女共同参画基本計画においても同様の指摘がなされています。
 こうした状況を踏まえ、次代を担う人材を育成する高等教育機関は、これまで以上に強くメッセージを発信する必要があると考えております。
 そのための取り組みとして、大阪大学では、理学部、工学部、基礎工学部の入学試験に優秀な成績で合格して入学する女子学生に対して1名あたり20万円の入学支援金を支給します。
 本制度は、女子学生に対する積極的改善措置として令和4年度入学者から数年間の実施を予定しています。
 入学支援金は、大阪大学未来基金「女性活躍支援事業」への寄附と、趣旨に賛同いただいた企業からの寄附により実施します。なお、入学支援金の使途に制限は設けず、理工系学部への進学や学びに幅広く活用いただけるものとします。
 6月27日(日)には、女子高校生(既卒生含む)、保護者を対象に(女子中学生、教員も参加可)、理工系進学を応援する「ハンダイ理工系女子フェス」をオンラインで開催します。中高生の近い将来のロールモデルとして大阪大学の現役女子学生が学部説明や交流会に参加し、女子高校生の質問に答えます。また、入学支援金に賛同いただいた企業から、就職後の女性のキャリア形成についての取り組みなどを含め、応援メッセージを伝えていただきます。

■取り組みの背景
 大阪大学では、2016年4月に「大阪大学男女協働推進宣言」を公表し、次の取り組みを行っています。
 以下の取り組みにより、2018年度の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の中間評価では、最高評価であるS評価を受けました。
○2016年9月より、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に基づき、大学、企業、研究機関が連携して女性研究者の育成・研究力向上、仕事と家庭の両立支援環境整備、すそ野拡大を推進。女子中高生向けに、2018年8月に「ハンダイ理女フェス」、2019年11月および2020年10月に「ハンダイ理工系女子フェア」を開催。
○2018年11月より、同事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(全国ネットワーク中核機関(群))」(※2)の幹事機関として、全国179機関が参画する「全国ダイバーシティネットワーク」を形成するとともに、国内外の取組動向や参考事例(グッドプラクティス)を収集・公開し、全国的な普及・展開を図るウェブサイトを運営。
○学修、研究、就業と生活の両立を支援するため、学内保育園3園(定員計185名)、病児・病後児保育室、一時預かり保育室を開設し、ベビーシッター利用育児支援事業、研究支援員制度等を実施。
○ダイキン工業株式会社をはじめ数社とともに産学共創教育事業として、大阪大学の女子大学院生と企業女性社員がともにリーダーシップ論やフューチャー・デザイン等を学び、講義やディスカッションを通してリーダーシップ開発をする「女性リーダー育成プログラム」や、育児休暇中の企業社員のキャリア形成に資するため、育児休暇中に大阪大学の科目履修生となり授業科目を受講する「育休中キャリアアップ支援プログラム」、女子大学院生と企業等との交流会、セミナー等を実施。

■用語説明
(※1)ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)
 女性研究者がその能力を最大限発揮できるよう、出産、子育てまたは介護と研究を両立するための環境整備を行う取り組みを支援する事業です。「牽引型」は、大学や研究機関が企業等と連携し、連携する各機関はもとより、その他の機関を含めた地域や分野における女性研究者の活躍促進を牽引する取り組みで、大阪大学は国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、ダイキン工業株式会社とともに2016年度に採択されました。
 http://www.danjo.osaka-u.ac.jp/2016/09/post-3171/

(※2)ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(全国ネットワーク中核機関(群))
 女性研究者を取り巻く研究環境整備や研究力向上に取り組む機関をつなぎ、将来的に自立して活動を行う全国ネットワークの構築を目指し、国内外の取組動向の調査やその経験、知見の全国的な普及・展開等の支援を図る中核機関(群)に対して支援する事業です。大阪大学は2018年に唯一採択され、幹事機関として全国ダイバーシティネットワークを形成・拡充し、現在では179機関が参画するネットワークとなっています。また、「全国ダイバーシティネットワークプラットフォーム」の構築として、ウェブサイトを運営しています。
 https://www.opened.network/

▼本件に関する問い合わせ先
 大阪大学 企画部 男女協働推進課 男女協働企画係
 TEL: 06-6879-4760
 E-mail: ki-danjyo-kikaku◎office.osaka-u.ac.jp
 【お問い合わせの際は、◎を@に置き換えてください】

20210513oosaka.jpg 大阪大学学部生の現員の男女比率(2021.5.1時点)