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東京家政大学博物館が11月6日に「裁縫雛形が語る女性の学びと装い」をオンライン開催 -- 東京家政大学創立140周年記念シンポジウム

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東京家政大学博物館(東京都板橋区)は11月6日(土)、シンポジウム「裁縫雛形が語る女性の学びと装い」を開催する。これは、東京家政大学の創立140周年を記念して行われるもので、Zoomウェビナーを使用してオンラインで実施。当日は、お茶の水女子大学の難波知子准教授による基調講演のほか、東京家政大学家政学部服飾美術学科の濱田仁美教授、杉野公子准教授、金子真希講師らによる「裁縫雛形研究」の報告会をリアルタイムで配信する。事前登録制(定員500名)、参加無料。

 東京家政大学博物館では11月4日(木)~12月9日(木)まで、学内限定公開の特別企画展「裁縫雛形と自主自律の教え」を開催。シンポジウムはその関連イベントとして行われ、一般の参加も可能となる。
 「裁縫雛形」とは、衣服や生活用品を縮尺で製作する裁縫教授法で、同大の校祖・渡邉辰五郎が生み出したもの。明治時代、近代的な教育制度が整備されるなかで、女子の就学率を上げるために「裁縫」が授業に取り入れられた。明治7(1874)年に裁縫の教師となった渡邉辰五郎は、裁縫雛形をはじめとするさまざまな裁縫の教授法を考案。それらが注目を集め、裁縫をひとつの主軸とした近代女子教育の基礎が築かれたことで、女性が自律した人生を歩む可能性が広がることとなった。
 企画展では、裁縫雛形を時代ごとに区切って展示し、同大の歴史をたどりながら、渡邉辰五郎の教えと女子教育にかけた想いをひもとく。

 11月6日(土)に開催される「裁縫雛形が語る女性の学びと装い」は、明治14(1881)年に私塾「和洋裁縫伝習所」として始まった東京家政大学の創立140周年記念シンポジウムともなるもの。
 お茶の水女子大学の難波知子准教授が「明治・大正期における女学生の装い-女袴の考案と改良を中心に-」と題した基調講演を行うほか、東京家政大学服飾美術学科の濱田仁美教授、杉野公子准教授、金子真希講師らが、「裁縫雛形研究」のそれぞれのテーマに基づく調査・分析や検証についての報告を行う。
 なお、シンポジウムの内容はZoomウェビナーを利用してリアルタイム配信される。概要は下記の通り。

●東京家政大学創立140周年記念シンポジウム
「裁縫雛形が語る女性の学びと装い」
【日  時】 11月6日(土) 13:00~15:30
【開催方法】 Zoomウェビナーによるリアルタイム配信
【参 加 費】無料
【定  員】500名
【視聴方法】事前登録制:視聴登録ページより登録を行ってください
・URL: https://www.tokyo-kasei.ac.jp/academics/museum/event/about_exhibition.html
 10月22日(金) 10:00から受付開始 ※定員に達した時点で終了
【内  容】
■第1部 基調講演
「明治・大正期における女学生の装い-女袴の考案と改良を中心に-」
・講師:難波知子 准教授(お茶の水女子大学)
■第2部「裁縫雛形研究」報告会
・講師
 濱田仁美 教授(東京家政大学家政学部服飾美術学科)
 杉野公子 准教授(東京家政大学家政学部服飾美術学科)
 金子真希 講師(東京家政大学家政学部服飾美術学科)

(参考)
○特別企画展「裁縫雛形と自主自律の教え」
・2021年11月4日(木)~12月9日(木)
・学内限定公開(同学園学生・生徒・教職員対象)
・URL: https://www.tokyo-kasei.ac.jp/academics/museum/exhibition/2021_autumn.html

○裁縫雛形とは
 明治から昭和時代にかけて裁縫の練習のために製作された、衣服や生活用品等のミニチュアのこと。渡邉辰五郎が考案した裁縫教授法のひとつであり、材料が節約でき、短期間で多種多様な衣服の作り方を学べる方法として教育界の注目を集めた。「裁縫雛形研究」は、1.自校史研究の促進、2.収蔵資料の利活用、3.研究成果の可視化・体系化および発信 等を目的としている。
 東京家政大学博物館は、明治30年頃から昭和18年の間に製作された約5000点の裁縫雛形コレクションを収蔵しており、平成12年には裁縫雛形2290点と教科書や製作用具等61点が国の重要有形民俗文化財に指定されている。

▼本件に関する問い合わせ先
 東京家政大学博物館
 〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1
 TEL:03-3961-2918

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